ホテル -Yoongi- ページ21
部屋に着くなりバスルームに直行して、
頭から熱いシャワーを浴びた。
念のためがどうのとか、
そういう意味で浴びたんじゃない。
ただ、大事な話をするのに、
久しぶりにAと二人、
ちゃんと向き合って話をするってのに…
肉だのなんだの、
変な匂いをさせながら話すのは嫌だったから。
そして…
まるでゲームのよう。
タイムリミットが迫ってるかのように急ぎ、
服を着替えたり、髪を乾かしたり。
そして…
901号室。
Aの部屋へと向かった。
自分の部屋を出た瞬間から、
もう引き返せないのはわかってた。
こんな所で迷いを持ち、
ウロウロすることはできないとわかってる。
ただ、エレベーターが9階に着いた時…
ライブの時とは比べ物にならないほど、
心臓がバクバク音を立て始めた。
一歩…一歩…
部屋が近づくにつれ、
もう止められないとわかりつつも怖くなる。
だってAは俺が来ることなんか
知らねぇし、
実際…本当の所は…
今 俺のこと…どう思ってるのか…わかんねぇから。
けど、
この扉の向こうにAがいるんだって思ったら、
不思議と指が…
あんなに電話を掛けることはできなかったくせに、
今は簡単にドアの横にあるベルを鳴らした。
そして、
ドアスコープからAがちゃんと確認できるよう、
一歩後ろに下がり、反応を待った。
……んだけど。
1分くらい待つも、
音もなければ、なんの反応もなく。
901だよな?
って、ジョングク言ったよな?
もう寝た?
まさかいない?
いろいろ考えていたら、
廊下の奥から聞こえた日本語。
やばっ!と思い、
「A!俺だよ。いるなら開けてくれよ」
ドアを手でバンバンと叩き、
声をかけた。
考えてみれば…
声は年配の男の声。
しかも日本語じゃなくて、
中国語っぽい。
しかも家族連れなのか、
子供の声もする。
けど、armyやスタッフだったら…と、
必死だった。
ここまで来て、
会わずに帰るなんてできないから。
人が来るんだって……と。
途中まで言いかけた時…
ガチャッとドアが開く音がし、
その隙間から…
Aの顔が見えた。
あぁ…そう…この位置。
ヒールを履いてる時はもうちょい上だけど、
スニーカーだったり、
今みたいなスリッパの時はこの位置。
この目線の高さ。
Aの驚いて丸くなった目が真っ直ぐと。
他ではなく、
俺を見てくれていて…
ドアを押し開け中に入ると、
その勢いのまま…Aを抱きしめた。
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時