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ジョングク -Yoongi- ページ18

押し出されるように出た控え室。
まだ中に二人はいたけど、
人の流れに逆らう理由もなく外に出た。

外に出て、車に乗るも、
なかなかジョングクは来なかった。

遅れること10分。
やっと車に乗ってきたジョングク。

みんなから
『遅い!』
『何してたんだよ』
と、ブーイングを受けると、

「Aヌナを出口の近くまで連れて行ってあげてたんです。ヌナ迷って…変な方向に行き出すから…」

…と。

『そっか』
『なら仕方ねーな』
と、みんなは納得してたけど、
俺は聞き逃さなかった。

俺の隣に座ってるジョングク。
小さな声でボソッと、

「ヌナ可愛かった」

…と、呟いたのを。


そのままジョングクとは
何も話さないまま店に着き、
始まった打ち上げ。

けど、酒も食べ物も正直どうでもよく、
頭の中はジョングクでいっぱいだった。

上機嫌に見えるのは、
いつものことか…

それとも、
Aと何かあったからなのか…


ここから離れた所にあるスタッフの席。
ソユンヌナ達はいるけど、
いつもその中にいるAはもちろんいない。

体調が悪いなら悪いで心配だし、
俺のせいなら…
それで来なかったのなら…

なんでもっと早くに声かけて、
一言でも…
謝ることができなかったのか…



トイレに行った帰り。
すぐに席に戻る気になれず、
壁にもたれ、スマホを見た。

電話帳にあるAの番号。

押せばすぐ繋がるのに…
ただ親指を数センチ下に下げるだけなのに…
それがどうしたってできない。

ただボーッと。
スマホを持ったまま画面を見ていると…


「ユンギヒョン?大丈夫ですか?」

ジョングクの声が聞こえ、
顔を上げるとすぐ横に、
笑顔で俺の顔を覗き込むジョングクがいた。


「わ…ヒョン。顔色悪いですよ?酔いました?」

顔色悪い…
たしかにそうなのかも。

なんかもう…
やっぱり限界なんだよ。



「ヒョン?」


気づいたら手が動き、
横にいるジョングクの腕をすがるように掴んだ。


そして…


「訂正…する」

「訂正?何をです?」

「お前に言ったこと」

「僕に言った何をですか?」

「お前が気にしてやればいいとか…関係ねぇとか…俺に言ってくんなとか」

「どう訂正するんです?」

「関係…なくねぇ」

「え?」

「お前がAのこと好きでも、俺もあいつのことが好きだから…だから…っ」


掴んでいた腕。
いつの間にか、
俺よりデカいジョングクの両腕を掴み、
まるで訴えるかのように…

自分の想いを…ジョングクにぶつけた。

好き -Yoongi-→←二人 -Yoongi-



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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時

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