ヤキモチ -Jiyong- ページ9
「まさか緊張してる？」
助手席に座り、太ももの上に重ねられた手。
いつもより静かな気がして。
「うん。してる。」
そう素直に答えたから、
可愛くて、思わず吹き出してしまった。
そんな俺を不満そうに見るA。
「ごめん。だけどあいつらじゃん。初めて会うわけでもないし。」
そう。
ツアーの合間。数日の休み。
みんなに予定を合わせてもらい、
今日は5人＋1人。
昔のように、みんなで飯に行く予定。
「そうだけど…何年も会ってないし、あの頃とはみんな違うし。」
…ん？
でもさ。
「テソンとは違うじゃん。」
ちょっと嫌味というか…まぁ…ヤキモチというか。
そういう意味合いで言ったのに、
「そっか。テソンもいるんだ。」
って、笑顔になるA。
たまらずにハンドルから片手を離し、
Aの手を取った。
「…っ！ジヨンくん？」
何も言わない俺。
そのかわり、少しだけ握る手に力を込めた。
「忙しいのにいろいろ…いつもありがとう。」
Aの指先が動き、俺の指を掴んだ。
ちょうど赤信号。
車が停まった瞬間、隣に座るAを見た。
また俺を見ず、手元ばっか見て。
「テソンは…好きにならなかったの？」
言いながら恥ずかしくなって、
最後の方はごにょごにょとくぐもった言い方に。
「え！？」
突然Aが顔を上げ俺を見たから、
パッと目をそらし、青信号になったのをいいことに、運転に集中した。
クスクスと聞こえてきた笑い声。
「好きだよ、ずっと。友達として。」
「…ふーん。」
聞いといて、突っ込むこともできないまま。
何がしたかったのか。
しかも安心したのは一瞬で、
なら…他にどんな恋をしたの？なんて思う始末。
そりゃするよ。
して当たり前でしょ。
恋愛感情が欠けてた俺とは違うんだし！
そう思っても、気になり出したら止まらない。
だけど何人と付き合った？なんて、子供みたいなこと聞けるわけがない。
「ジヨンくん、痛い。」
「あ！ごめん！」
考えすぎて、知らず知らずのうちに手に力が入ってしまった。
「嘘。何考えてたの？難しい顔してた。テソンとは本当に何もないよ？ほら、テソンはずっと彼女いるじゃん。」
覗き込むようにそう言って。
話してる内容より、その表情に釘付けになった。
「別に。ただ、Aは俺とは違って、普通に恋愛してきたんだろなーと思ってただけ。」
照れ隠しのつもりが、嫌な言い方になってしまった。
だけど、もう片方のAの手が俺に触れた。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
