お誘い -Jiyong- ページ11
「あー。楽しかった。」
見るからにご機嫌な様子でシートベルトをするA。
「あのさ。」
「うん？」
「あー…飲み物とかいる？」
「ううん。大丈夫。ありがと。」
……何聞いてんだ、俺。
Aの目を見ると聞けなかった。
あのこと…変に誤解されてたら嫌なんだけどな。
恥ずかしいし。
だけどAはAで聞いてこないし、
どう捉えてるのかがすげー気になる。
行きとは違って、楽しそうに感想を話すA。
うんうん、と。
頷いて相槌ばかり打つ俺。
楽しそう…
せっかくの休みだから、今までゆっくり会えなかったし、2人で会うのもいいかな？って悩んだ。
だけど2人だと…まぁ俺もだけど、
Aもまだ緊張してんのか、警戒してんのか、
まだ少しぎこちなくて。
会話が飛び交う時はいいけど、
途切れた時、変に意識しだすのがわかるから。
だけどさっきまでみんなと飯食ってる時はそんな風には感じなかっし…
ま、よく喋るやつもいるからなんだけど…
楽しそうな姿を見て、
嬉しいやら少しだけ寂しいやら、複雑な気持ち。
まだまだだなー、俺。
なのに最後スンリがあんなこと言うから。
変に捉えられて意識され、構えられたらどうしよう！？って思ったけど、なんか拍子抜け。
なんて思っていたら、あっという間に着いたAの家。
Aとの時間はなんでこんなに早いんだろう…
そんなことを思う自分に笑えてくる。
俺がこんなこと思うなんて。
「ありがとう、ジヨンくん。」
「うん。俺こそ。」
また大嫌いな音。
カチャッと車内に響くシートベルトを外す音。
「じゃあ、またね。」
いつもと同じ。
笑顔のA。
だけど。
なぜかドアを開けず、そのままの姿勢で固まっている。
「どした？開かない？」
「ううん。あのね…」
で、また固まる。
不思議に思っていると、ゆっくりとAが俺の方を見た。
コクッと喉を鳴らして息を飲んで、
言いにくそうな表情で下を向いた。
え…まさか。
今あのこと聞かれる？と思ったら、
「もし…大丈夫だったら、コーヒー飲んで行かないかな？と思って。あ！でも遅いし、また今度だよね！ごめん。」
急に身振り手振りが激しくなり、
1人で言って、1人で訂正して。
フーッと細く息を吐き、
「ごめん。今日は本当にご馳走様。また今度…」
そう言って何事もなかったかのように、
今度こそドアをガチャっと開けたから。
車から降りようとするAの腕を掴んで引き寄せた。
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます！切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです！まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました！ (2017年6月16日 9時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです！！！おつかれさまでした！ (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´Ｕ`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年5月12日 11時
