とある虫のお話。 ページ11
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大貴side
朝、時間より少し早めに楽屋に着きそうって時、楽屋のドアに寄っかかって立ちながらスマホを手にした伊野ちゃんがいた。
大貴「伊野ちゃん?今日早いね。どした?」
慧「あー、たまたまね。ところで大ちゃんって、虫平気だっけ?」
大貴「無理だけど?」
慧「なら中に入ったほうがいいよ。」
大貴「なんか隠してるでしょ」
慧「Gが出た。」
最悪。
だからお前外出てんのか。
大貴「スタッフさんは?」
慧「俺のあまりの慌てように今殺虫スプレーを取りに行ってます。」
大貴「どんだけ。えぇ、こんな時に倒せる人間がいないのか」
早く来なきゃよかったな。
慧「ここで大ちゃんがパシーンてゴ、Gを倒したら惚れ直すよ俺は。」
大貴「いや、惚れ直さんで良い。倒したほうがいいのかな」
俺が問うと、伊野ちゃんは首が取れそうな勢いで首を縦に振る。
うーん…おとこ有岡大貴、覚悟を決めます!!
大貴「よし!伊野ちゃんも付いてきて!!」
慧「おぇ、ちょちょ…っとま」
嫌がる伊野ちゃんを無理やり引っ張り、部屋の中央まで進む。
慧「ね、大ちゃん、覚悟を決めたのはいいけど、お前は素手でヤツと戦う気なのか?」
すごい、戦隊モノっぽい。
あー、うんでも、それはちょっとあれ。
大貴「やめます。」
慧「諦めんのはえー」
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しばらくするとスタッフさんがスプレーを持って走って帰ってきました。
大貴「みんな来なかったね、最後まで。楽屋スプレーまみれだな」
慧「そういえば俺の友達、1mくらいのGのフィギア買ったらしいよ。」
大貴「何それこっわ…。」
END.
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作者名:かーこ | 作成日時:2018年12月1日 20時