残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

弐肆 動物って一体 ページ25

「甘いあんぱんには結構マヨ合うんだよなぁ。あっお前らも食え。何々？遠慮なんていらねぇよ」

「嫌ぁああ！！遠慮なんてしてないですから」

「最悪のコンビだぁああ！！」


全くなんなんでィ……寝られやしない。
時計を見ればまだ朝の１１時。昨日は夜番だったから眠いんでさァ……


「土方、死をもって償ってくだせェ」


バァアアアアアンという爆発音が響き渡る。
えーっと。土方は……


「ちっしくじったか」

「おい！聞こえてんだよ！！何しやがる、俺の朝飯黒こげじゃねーか！！」

「総悟くんお願い……もう、家を破壊しないで…」

「あー近藤さん。すみませんねィ、寝ぼけてて
土方さんの犬の餌がＧに見えたもんで」


あれ…春村さんは(自分から呼んだが人のこと名前で呼ぶのが慣れないため中々お前としか呼べていない)




居そうな場所は探したが出てこない
まだ仕事までには時間があるのに、寝ずに探してるのがどうしてか自分でも分からねェ

あぁ、そうだあれだな。ペットの犬を探すご主人様の気持ちだ。
もっと手懐けないと駄目ですかねィ


「近藤さん。俺の犬…じゃなくて春村さん知りやせんか？見当たらないんでさァ」

「春ちゃんはバイトの面接に行ったよ」

「どこのバイトなんですか？」

「あぁ、スナックお登勢って店だよ。あそこなら上に万事屋もあるからいいかなと」

「スナック…」

「やだ、総悟くん何か怒ってる…？あっ、そういえば場所分かったかな？住所を渡したんだけど」

「近藤さん。ちょっと外行ってきます」


近藤さん、飛んだ腑抜けでィ。 あいつにこの世界の住所なんぞ分かるわけねェのに。隊服じゃなくて、普段着る袴を身に纏えばすぐに外へ出た。
迷子の犬探すのは飼い主の役目ってもんでさァ
そいで、しつけるのも飼い主の役目。




______________


時間の指定は特にないみたいだから、公園のベンチに三人で座って話す


「A。襲われたりしてないアルか？男は、獣ヨロシ。いつでもうちに来るネ」


獣？確かに人間は元は猿だったらしいけど…あれ？近藤さんは…どちらかというと…ゴリラ
だよね
きっと種類が違うんだな！


「ううん、みんな優しいよ！それに、楽しいの。毎日誰かが側にいて話せるのが」

「なんか…A、初めて会った日よりも顔色が良くなったアル！！心配だったネ」


神楽ちゃんが私の頰を両手で掴むと、にかっと笑う
顔色が良くなった…か。
そう言うと、神楽ちゃんは虫取りをしていた子達の所へ走っていく。

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