残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

拾漆 傷つけてしまった ページ18

「あの……沖…」
「おい！！総悟！何も言わずに帰ってんじゃねーよ！！せめて一言いえよ………うわっ！何だよこいつら！まさか…総悟殺っちまったのか…」

「うるせェ、黙ってのたれ死んどけ土方」

「何でだよ！いつにも増して冷たくね！？」

「佐藤さん達は……眠ってるだけです」


怒ってる？無理もないよね……嫌いなんて言われたら誰だって傷つくよね…
私は、部屋から出て自室へと戻った。





「総悟、春村さんに酷いこと言ったのか？傷ついてるっぽかったぞ？謝れよ。お前は、自分でも気付かないうちに悪口言ってんだからよ」

「それぐらい分かってまさァ。本当に黙っててくだせェ……」


自分ではなるべく気を付けてたつもりでィ…
チャイナとかとは違って、傷つきやすいみたいだったから。それにチャイナとは違って、あいつは笑ってるから、分からないんだ本心が。
強がりで、一人で抱え子もうとする。
女なんてどいつもこいつも、自分可哀想アピールしかしないもんだと思ってた。

俺が性格悪いのなんて知ってらァ。俺はなれないんだ。新八君みたいな優しい男には。








また、昨日と同じに時間は経っていく。
まだ謝れずにいた。ごめんなさいって言えばいいだけなのに、嫌われてるんじゃって思ってしまう。
すれ違っても声をかけれない。
ご飯を食べている時も、


「姉御！何っすか？それ！！麦茶漬けっすか？！
美味いんすか？俺もやってみよ………うわぁ……まっずっす！」

「沖田隊長？何、マヨなんて飯にかけて…
沖田隊長！沖田隊長！このくそドS！！あれ？聞いてない……」

「おい！そこ、マヨいじめんじゃねぇ。マヨに呪われるんだからな？総悟もやっとマヨの良さに気付いたか！！」


ぼーっとしてた。
それからお風呂に入って、頭を乾かして特にすることもなく寝る。


「おやすみなせェ」

「はい。おやすみなせ……え？沖田さんなんでいるんですか？」

「お前ェが1人で寝るの怖いとか言いそうだから、わざわざ来てやったんでィ」

「ありがとう。お父さん…って違う違う。鍵は？」

「開いてた。気をつけろィ」

「勝手に入って来た人に言われるのはちょっと…」

「いいじゃねェかい。こんなに広いんでィ
早く寝ねェと明日遅刻するぜィ」

「はーい！おやすみなさい！ってもういいや」


布団を部屋の両隅に敷く。この部屋に布団はこれでもかっ！ってくらいあるから。
私が怖いだろうって来てくれたの？傷つけちゃったのに……ひどいこと言ったのに

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