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手駒 ページ20

千花「お姉ちゃんと散歩してたら、人間を喰い散らかしてる鬼がいてね。ここは俺の狩り場だって威張ってるからそんな権利ないって言ったら、自分はあの方に特別扱いされてるんだから大丈夫だってさ」


A『そういえばそんなこともあったね。十二鬼月じゃなかったし見たところ私たちより弱かったのに、堂々としてて面白かったよ』


今度は嘘ではない。


一体何をもってそう思うようになったかは知らないが、数年後久しぶりにそこを通るといなくなっていたのだから、彼は確かに弱かったのだろう。


無惨様にとって、部下は皆手駒だ。


私達のように位を持たない鬼はもちろん、黒死牟さんをはじめとした十二鬼月たち──今となってはその半分はいないが──も同じである。


だから、無惨様が鬼を優遇するなんてありえないのだ。


手柄を立てれば褒めてもらえることもあるかもしれない。しかし、それは自分の役に立ったことに対する賞賛であり、そこに彼の私情は一切存在しない。


どんなに素晴らしい手柄を立てても、その後失敗してしまえば無惨様の態度はがらりと変わることだろう。


かつて私を優遇したように見えたのも、私に黒死牟さんという後ろ盾があったから。上弦の力を知らしめるためのものだったのだと思う。


「その言葉、君たちにも返ってくるんじゃないのかな?」


相変わらず、目の前の鬼狩りはどこか楽しそうである。


A『さあね。気になるなら、確かめようよ!』


言うなり、私は勢いよく鬼狩りに向かって手を伸ばした。


鋭い針のような斬撃が、鬼狩りの身体を貫くべく襲いかかってゆく。


【血鬼術 刺突】


人間時代、呉服屋で働いていたことから生み出した技だ。


妓夫太郎さんの血鎌と違い、曲がったりはしない。


でも、その分速度はちゃんとある。


いきなり攻撃したにも関わらず、鬼狩りはうまく避けきった。


「急には危ないだろー」


攻撃態勢を整えつつ、鬼狩りが呆れたように言う。


A『それはあんたもでしょ』


”その言葉、君たちにも返ってくる”。この鬼狩りにも十分言えたことだ。


私は生まれつき運動がかなりできた。


だから、人間時代も星を眺めるために屋根に登ることができたのだ。


対して千花は運動能力は人並み。


基本的には、私が攻撃をして千花が援護する。そんな流れだ。


【水の呼吸 肆ノ型 打ち潮】


今度は鬼狩りが攻撃を繰り出した。


水が綺麗に見える。今回の彼はなかなかの実力者のようだ。

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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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