15 ページ18
.
それから、相澤先生という担任の先生がやって来て
急遽入学式から個性把握テストを行った
出久はいつの間にか個性が出たらしく、私は初めて彼の個性を目の当たりにした
入試のロボ相手にどう戦ったのか分からなかったが
超パワー型が個性なら彼がここに居る理由は理解出来た
…私には、教えてくれてもいいのに…
かっちゃんの様子を伺うように見ていたが、かっちゃんも暴れだしたので彼も知らなかったみたい
緑谷｢まって、Aちゃん！！｣
A｢…出久…｣
教室に戻る前に出久に呼び止められた
保健室へ行かなければならないくらい腫れた指は変色し
こう言っては何だが、テストのお陰でまだ彼が個性を使い慣れていない事が分かった
A｢ビックリしちゃった。すっごく｣
緑谷｢黙っててごめん。騙すとか、そういうつもりじゃなくて、その…｣
A｢あ、違うよ。怒ってる訳じゃないの
ただ少し、寂しかっただけ…
でもねでもね！それ以上にね！
おめでとう！出久！良かったね！これから一緒に頑張ろうね！｣
私がそう言うと出久は大きな目に涙いっぱい溜めいて
そこは幼い時から変わらない泣き虫出久なんだなと笑った
かっちゃんは…多分そうは行かない
A｢ほら、早く保健室行きなよー？｣
緑谷｢うんっ！ありがとう！｣
＊
放課後、かっちゃんは私を置いてスタスタと帰って行った
こういう時は″話しかけるな″という意思表示なのだけど…毎回どうしたらいいか迷う
話さなければ、一人で考え込んでモヤモヤして
いい方向に進むはずもないし
話せば、うるせェと八つ当たりされる可能性大
……はぁ
A｢まったく、私の幼馴染は面倒臭い｣
耳郎｢えっと、砂雅羅さん、だよね？入試一位の爆豪と幼馴染なの？｣
独り言聞かれたぁ…
えっと
ショートヘアのこの子は確か…耳郎響香ちゃん、だっけ？
A｢私の事はAって気軽に呼んで♪かっちゃ…爆豪くんと緑谷くんとは幼馴染なんだ｣
芦戸｢うわぁ、そりゃ確かに面倒臭さそう！｣
葉隠｢今日凄かったもんね！顔面！！｣
A｢もう慣れちゃったけどね！でもいい所だっていっぱいあるから、どうぞよろしくお願いします！｣
耳郎｢なんかそれだと押し売りセールスっぽい(笑)｣
ふふっと笑い合い、私は学校で久々に″お嬢様″から離れられた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1015人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いりな(プロフ) - ルー。さん» ルー。さんコメントありがとうございます！うっわぁ、嬉しいです！！！！ (2023年2月17日 12時) (
レス) id: 41764a4e02 (このIDを非表示/違反報告)
ルー。 - 神作だ、、、、 (2023年2月17日 10時) (レス) @page36 id: ac148f3bc0 (このIDを非表示/違反報告)
いりな(プロフ) - 真白さん» 真白さんコメントありがとうございます！こちらも読んでいただけて嬉しいです！ (2023年2月16日 23時) (レス) id: 41764a4e02 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 青春だー (2023年2月16日 21時) (レス) @page36 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
豪月いりな(プロフ) - ポンコツさん» ポンコツさんコメントありがとうございます！そう言って下さるととても嬉しいです♪中々更新出来ませんが、今後ともよろしくお願いします！！ (2022年3月5日 8時) (レス) id: 41764a4e02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豪月いりな | 作成日時：2018年9月19日 0時
