検索窓
今日:16 hit、昨日:31 hit、合計:173,747 hit

#6 ページ8

A視点


やっべ〜〜〜〜〜。やっちまった。

いくら風船捕まえるためだからって突然他所様の家の塀借りるのはヤバすぎ。
前いた田舎の村なら許されてたけど引越し1日目でこれはドン引きだろ、さすがに……。

チラ……と控えめにマンジローの方を案の定驚いていた。

けど、それは物珍しいものを見たときの「すげー!」みたいな驚きでは無いような感じがした。
なんていうか探し物を見つけた時の「あー!!」みたいな。


悶々と心の中で1人喋りをしているとマンジローが私に向かってズカズカ歩いてきた。
な、なんすか。そんな割と真剣な雰囲気携えて、怖いです。



マイ「お前、Aだろ!」


『……へ?』



マンジローが私のこと、覚えてた?
いや、さっきの驚いていた段階が思い出した瞬間だったのかもしれない。
そうだとしても思い出す要素どこにあったっけ……。

でも思い出してくれたのは嬉しいから肯定しよう。
はい、そうです。夏休み時々お世話になったAです。

しかしなんだコイツ、めちゃくちゃ急いてくる。



『うん、そうだけど……』


マイ「あー!やっぱそうだ!さっきの動きみて思い出した。お前、兄貴に怒って次の日玄関先にセミ5匹くらい仕掛けてたAだわ。完全に思い出した」



兄貴……ってことはシンイチローくんだよな?
シンイチローくんが私を怒らせて玄関先にセミ仕掛けるなんてそんな陰湿なこと……。



約5年前

『シンイチローくんのバーーーカ!!明日泣いても知らないからな!』


真「さすがに歳下には泣かされねーよ」




『絶対泣かす絶対泣かす絶対泣かす……!』


後日

『おはよー。シンイチローくん早くしてー』


真「そんな急かすなって。今出る、」




そうだ。シンイチローくんが戸を開けた瞬間、
玄関前に仕掛けた早朝仕込みのセミが一斉に暴れだしてたな。

#7→←#5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
396人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。