田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

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A視点



"ほんとに大丈夫？
ウチが案内したげるよ？"



エマちゃんからのメールに
"大丈夫。いつまでも頼りっぱなしは申し訳ないよ"と、
返信した。

なぜこんなやりとりをしているのかというと、
私の持っている洋服が8割ジャージだったからエマちゃんに
「もったいない！」と言われてしまったからである。
そのために新しい洋服を見繕おうという事になり、
ショッピングのお誘いを受けたのだが。

最近外に出歩くと不良に絡まれることがかなり増えたので、
そのリスクを鑑みて、めちゃくちゃ一緒に行きたいけど泣く泣くお断りした。
マンジローがいれば話しかけてこないくせに。
完全に女だから勝てると舐められてるんだ。腹立つ。
舐められないためには容赦無くギッタンギッタンにやってしまった方がいいのか？

エマちゃんから送られてきた電車の乗り換えと、
駅からお店への地図を頼りに一人で出かけることにした。

あ、この地図手描きだ……。
優しさ感じる。









ということで、やって来た！
活気のあるえんたーていんめんとの街、六本木！
何でわざわざ英語使うんだろう。
Entertainmentって言うより娯楽って言った方が分かりやすいと思うんだけど。
ただのカッコつけかな。

エマちゃんが言うには六本木も渋谷と同じように、
ファッションに敏感な街らしい。
その傾向は大人っぽいものが多めなのだとか。
確かに歩く人を見てみれば、大半の人がファッションなどに気にかけている感じがする。
ここに来てよかったのか、私。
場違いじゃない？

とりあえず、エマちゃんが私のために数店選び出してくれた服屋さんに行ってみよう。


と、街に踏み出したその時。








私のちりめん巾着はひったくられたのだ。








突然の出来事に思考を停止させてしまったが、
ハッと我に返ってひったくり犯の逃げた方向を見れば、
まだ追いつけそうなレベルだった。


私はその背中を全速力で追いかける。






『オォイ！！！！待たんかワレェ！！！！』

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