検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:173,704 hit

#17 ページ19

A視点



三ツ谷くんに特攻服の仕立てを依頼して2日経った。
その間私は周辺を散策したりしてのんびり過ごしている。
夕方になったらマンジローが家まで来て、後ろに私を乗せて街を走ってくれる。

その時は別に行く場所なんて決めずに、ただ公道を走ってるだけだけどずっと楽しかった。



マイ「なぁ、A。ちょっと寄り道していいか?」


『うん、いいよ。どうぞ』





着いたのは1棟のアパート。
ここに何の目的があるのか全く分からないけど、マンジローに「お前も来い」と言われたので後ろをついて行くことにした。

マンジローがインターホンを鳴らせば中からこちらに向かう足音が聞こえてガチャリと戸が開いた。



三ツ谷「お、来たか。わりーな、わざわざ取りに来てもらっちまって」


マイ「いいって。さっきまで後ろに乗せて走らせてたから丁度いいと思ったから。ルナちゃんマナちゃんいるんだし、簡単に家空けらんねーだろ?」



なるほど、妹さんが二人もいるんだ。
あの三ツ谷くんに敬語が外せなくなる現象はお兄ちゃんだからだったのか。面倒みの良さが出てるんだ。



三ツ谷「ほい、これAの特攻服。またなんか直して欲しいところがあったら言ってくれ」


『ありがとうござ……、ありがとう!』


三ツ谷「はは!やっと敬語外れたな」


『今のはめちゃくちゃ頑張って外したところある……、し』



また三ツ谷くんがははは、と笑う。
そういうのを微笑ましく笑ってくれるところがお兄ちゃんが拭いきれないところなんだぞ。



マイ「じゃ、また今日の集会で」


三ツ谷「おう。Aも気ぃつけて帰れよ」


『うん、ありがと』


マイ「俺がいるから大丈夫だって。なんなら先に足出るのAだろ?」


『出ないよ!……多分』


三ツ谷「そこは言い切れ」

#18→←#16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
396人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。