悪魔の手形2

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森｢熱が下がってるとはいえこの花びらは危ないですよ｣

『火傷してしまいますよ』

ｱｲﾘｽ｢義姉さんに渡された防火コートがあれば大丈夫です｣



ﾊﾟｻｯ



お兄ちゃんは自分の防火服を脱ぎシスターの上へ被せるようにする

私もやろうとしたが火傷して後が残ったら嫌だと言われ私は防火服を着たままだ



ｱｲﾘｽ｢？｣

森｢一応………｣

ｱｲﾘｽ｢ありがとうございます！！｣



すると気絶していた大隊長がゆっくりと目を開ける


プ｢なんでだ……｣

ｱｲﾘｽ｢身寄りのない修道院のみんなにとって義姉さんは憧れでした！美人で頭も良くて炎も操れて……寂しく不安な孤児(わたし)たちのヒーローだったんですよ｣

プ｢私には誰もいなかった…支えになっていたのは炎だけ…だが炎(それ)にも裏切られた
お前ら砂利は私を頼ればいい私には何も無くなった｣



私とお兄ちゃんは顔を見合わせて大隊長ヘ近づく



｢『ヒーローならここにいるぜ！/よ！』｣

プ｢…！？｣

森｢空に向かって俺とAの名を叫べ！
いつでも俺達が助けてやる！｣

プ｢いっつ…思いっきり殴りおって…バカなことを…大体お前達が私を助ける義理がどこにある｣

『義理なんていりませんよ』

森｢あぁ…消防官は軍人とは違う
犯罪者だろうがなんだろうが誰かが困ってたら助けにいく、ヒーローってそういうもんだろ｣

『それに大隊長…』

プ｢？｣



私は大隊長の前にしゃがみ目の下についた隈を親指でさする



『あんまり無茶しすぎないでください
可愛いお顔に隈が染み付いちゃっています』

プ｢な、何を言うておる！？可愛いのはお前の方だろ！？｣

『？？、大隊長の方が可愛いです！』

プ｢ど、どっちにしろ私の負けだまともな戦闘訓練も受けていない私が失神にも火華にも倒れない男と女とこれ以上戦うつもりは無い｣



大隊長がそう言うとシスターがピコピコ跳ねる
可愛いなぁ
ピコピコ跳ねているシスターを大隊長は撫でる



ｱｲﾘｽ｢引っ込み思案…少しは治ったかしら？｣

プ｢全くアイリスは…第5(こんなところ)まで単身で乗り込んできおって｣

ｱｲﾘｽ｢もう一度義姉さんの綺麗なお花、見たいなら｣

プ｢そんな約束していたな…｣



そう言って大隊長は手のひらから綺麗な花の炎を出す

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