__参__ ページ7
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__煉獄side__
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目を覚ませば隣に彼女は居なかった。
少し焦ったが障子に目をやれば影が。
『ここにいたか』
「あ、ごめんなさい起こしちゃいましたか…?」
と、少し申し訳なさそうな顔をする
どんな顔でも相変わらず可愛らしい。
どうやらぼーっとしたかったらしい。
最近は冷え込んで来たので後ろから抱きつけば
嬉しそうな横顔が見えた。
俺が居てもぼーっとできるのは
本当に心を許してくれているのだろうと思った。
Aのことを考えながら目を瞑っていると手を握られた。すかさず俺も握り返した。
障子を開けた瞬間目に入った彼女は凄く綺麗だった。
そして、儚かった。
俺が守ってやらねばどこか消えていきそうだった。
『A。』
「はい?」
『……Aは俺が守ろう。だから…俺から離れないでくれ。』
どこも行かないように、と抱き締める手に力がこもった。
俺はあまりこういうことを言う人ではない。
きっとAも少し驚いているだろう。
俺もいつ居なくなるかはわからない。
死と隣合わせのお仕事だ。
だから俺が生きている限りAを大切に守ろう。
「もちろんです。私はずっと煉獄さんのそばに居ますよ」
そういうとAは俺に体を預けてくれた。
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まだまだお話少ないのに評価ありがとうございます…!
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作者名:ちょこぺろ。 | 作成日時:2021年10月16日 14時