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腰にも背中にも彼の鍛えられている腕に捕まり
鬼殺隊でもなんでもない私が逃げられる訳もなく。
『近いっ…、』
煉獄「呼んでくれるまで離さないぞ」
おでこをくっつけられて反射的に目を瞑る
すると軽く鼻で笑われた後に彼は言った。
煉獄「呼んでくれるまで口付けもお預けだな」
彼の親指が私の下唇をなぞり意地悪そうににやついていた。
お預けは嫌なので頑張って言うしかない…
『き、きょ…っ、』
練習していたときと本人を目の前にして言うのはだいぶ違う。
『きょ…じゅ…、ろ』
『きょぅじゅ、ろ』
中々言えなく声も震えるわ小さいわで少し自分でもいらついてきていた。
ハッキリと言えない自分の嫌さなのかよくわからないが呼べないことに少し涙目になってきてしまっていた
『っ…きょうじゅろ…。』
まだまだ声も小さいはずなのに彼はいきなり優しく微笑んで頭を撫でてくれた。
煉獄「本当に可愛らしいな、そんなにお預けが嫌だったか」
『はい…』
煉獄「いくらでもしてやるさ」
少しでも言えたご褒美にいっぱい口付けしてくれる煉獄さんでした。
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作者名:ちょこぺろ。 | 作成日時:2021年10月16日 14時