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あなたサイド


____幸せ過ぎて、花火はとっくのとうに終わっていたことに、二人して遅れて気づいた。

二人共幸せを分かち合うのに精一杯だった。


「もう終わってたね笑」

としみつ「人全然いねーじゃん笑」


二人共馬鹿だから、これからは大変になりそうだな。なんて少し思った。

でもそれも私たちらしいんじゃないかなって思えた。





浴衣屋さんで着物を返して私服に着替えて、車に乗った。

後は、名古屋駅まで送ってもらうのみ。

____これが2人の最後の時間。



「ありがとう3日間」

としみつ「改まるな笑」


思えば私達はまだ3日間しか関わってない。

今更ながらどれだけ濃い3日間だったか思い知った。


「3日間でこんなに好きになっちゃった」

としみつ「馬鹿だよな笑」

「うん、馬鹿 笑」


なんでかな、なんでこんなに落ち着くんだろう。

としみつだからこんなに落ち着くの。

誰にも感じない安心感があるのは、としみつが運命の人だから?

それを言葉にしたら気持ち悪がられるのがわかったから、敢えて言わないでおいた。

岡崎から名古屋に向かう間、だんだんと夜景が綺麗に広がっていく。

ああ、もう少しで帰りだと心を痛めつける。


としみつ「今度は俺が東京行くわ」

「来てくれるの?待ってるね」

としみつ「ん」


恥ずかしがって顔を背けるのは癖なんだね。

彼氏と彼女になった今でも、恥ずかしくなると顔をふいっと背けた。


「りょうくんはもちろんそうだし、てつやくんとか虫眼鏡くんとかにも、よろしく言っておいてね」

としみつ「わかった」

「今度は東京にも遊びに来てくださいって」

としみつ「うん、わかったけど、」

「けど?」

としみつ「…二人でいたい」


意外とデレるとしみつが可愛い。

もっとツンツンしてるのかと思ったら、意外と甘かった。

思わず隣を見ると、あからさまに照れて「はず」と小さく言ったとしみつは、付き合う前とはやっぱり変わらない。

またキュンとする私。


「私も」


そう言えば「ならいいけど」とちょっと嬉しそうに笑ったとしみつの横顔は、やっぱりかっこ可愛かった。


としみつ「辛くなったらいつでも言って」

「うん」

としみつ「飛んでく」

「うん、ありがと」


飛んできてくれるらしいとしみつ。

やっぱり好きだ。私には勿体ない。

世界で一番だと思った。



____惚気けていたら、車はもう名古屋駅の目の前まで来ていた。

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なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!泣きました。 (2018年8月17日 22時) (レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´;ω;`) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております! (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです!最高でした!! (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MONO | 作成日時:2017年5月5日 19時

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