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としみつサイド
____「じゃあ、このクマとしくんの代わりにしよう笑」
そう笑ったAを見たら、どうも我慢出来なくなった。
そんな可愛い顔で笑っていいの?
そんな愛らしい台詞言っていいの?
ダメだろ。俺だけにすればいい。
離したくなくなる。
気づいたら、
「帰って欲しくないんだけど」「俺のところに来ればいーやん」なんて臭い言葉を言い出した俺。
止まらない口の歯車が、Aさんへの思いを口走ってしまいそうになる。
いっそのこと、口走ってしまえばいいのか。
____でも、俺より先に口走ったのはAだった。
「だから、私が弱ってる時に、としくんが優しいこと言うから、その度に私は」
その言葉を聞いて、先に言われると思った。
____先に好きだと言われると思った。
慌てて
としみつ「A」
名前を呼んで唇を重ねる。
柔らかい感触と暖かい息遣いが心地よかった。
ずっとこうしてたいと思った。
トクトクトクトクと俺とAとの鼓動が2つ重なって聞こえた。
しばらくそのままになって、ゆっくりと俺が離れれば
キョトンと俺を見つめるA。
いつもよりうるうるした目が色っぽかった。
抱きしめたい。
「…なに?」
聞かなくても分かってるくせに、意地悪な奴だと思う。
.
____としみつ「好きだよ。A」
.
頑張って言った俺の言葉に対して
「…順番逆。告白のあとキス」
なんて可愛くない事を言うのがAらしいと思った。
でもその後すぐに、
.
____「あのね、私も…としみつ好き」
.
そう言った馬鹿可愛い奴。
俺が思いの丈を全部言い切れば
「会えなくなるの嫌」
と寄っかかってきて、思わず抱きしめた。
どんだけ可愛くなれば気が済むのか。
会えなくなるのは俺だって嫌だけど、
何となく心のどこかで
としみつ「Aだから大丈夫」
そう思ってるんだよって知って欲しかった。
「好き」
多分A自身は意識して無いだろうけど、口から漏れてる。
本当に不器用だし馬鹿。
でもそこも好きだと思った。
____としみつ「付き合おう」
____「うん」
あー、幸せすぎる。
俺幸せ者すぎる。
こんな可愛い彼女貰っちゃっていいの俺。
こんな幸せになっちゃっていいの俺。
思わず抱きしめるのに力が入って
「苦しいよ笑」
としみつ「あっ、わりぃ」
Aに「馬鹿」と笑われた。
それすらも幸せだった。
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なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!泣きました。 (2018年8月17日 22時) (レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´;ω;`) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております! (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです!最高でした!! (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MONO | 作成日時:2017年5月5日 19時