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あなたサイド
まるで子供をあぐらに座らせるかのように、くまのぬいぐるみを抱えてるとしくん。
可愛い。優しすぎる。
小さいレジャーシートのお陰で体と体はくっつくし、もう心臓は破裂しそう。
もうそろそろ始まるであろう、打ち上げ花火の予告の放送が、遠くの方で流れているのが聞こえた。
早く、花火が始まってほしい。そしたら心臓の音が聞こえないのに。
誤魔化すように口を開いた私。
｢そのクマ私のだからね笑｣
としみつ｢今は俺の｣
｢なんで笑｣
としみつ｢これAさん持って帰るでしょ？寂しいから今は俺が持っとく｣
｢なにそれ笑｣
意味がわからないけど、その真剣な顔に可愛さを覚えて笑ってしまった私。
｢じゃあ、このクマとしくんの代わりにしよう笑｣
私がそう言ってみせると、クマの頭の毛並みを揃えてたとしくんはふと横目に私を見つめてきた。
としみつ｢なあ｣
｢ん？｣
しばらく見つめられていた後に、
急に話しかけられてドキドキしながら返事をするも、
＿＿＿＿としみつ｢帰って欲しく無いんだけど｣
次の突然の言葉に声が出なかった。
もう1度としくんの方を向けば、凄く真剣な顔をして私を見つめていた。
それはどういう意味なんだろう。
としみつ｢そうすればこのクマも必要なくね｣
としくんの声がいつもより低く聞こえる。
＿＿＿＿としみつ｢俺のところに来ればいーやん｣
不覚にもドキドキした。
だめ、これはもうずるいと思う。
なにこれ、なにこれ。
テンパって何も考えられなくなりそう。
｢優しすぎるよ｣
としみつ｢え？｣
｢としくんは優しすぎるから、勘違いしちゃうよ｣
テンパって、今までの思いが全部溢れた。
としくんが優しすぎるから、
幸せにするだとか、
俺のところに来ればいいだとか、
思わせぶりな事を言うから、私は勘違いしそうになる。
もしかしたらって。
全部言ってしまった今、恥ずかしくてとしくんの方が見れない。
でも、私の口はまだ話したいらしい。
まだとしくんに言いたいことがあるらしい。
｢だから、私が弱ってる時に、としくんが優しいこと言うから、その度に私は｣
としみつ｢A｣
このまま好きだと言ってしまいそうな勢いを遮られて、思わずとしくんの方を向いてしまった。
それと同時に花火の音がして気を取られていると、
としくんの顔が近づいてきて
＿＿＿＿｢あ｣と声が漏れる前に、唇が唇で塞がれていた。
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なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…！泣きました。 (2018年8月17日 22時) (
レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´；ω；｀) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております！ (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです！最高でした！！ (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MONO | 作成日時：2017年5月5日 19時
