〇 5 ページ5
あなたサイド
____りょうくんの友達は、としみつさんという人らしい。
端正な顔立ちと落ち着く声が、凄く魅力的な人で、人見知りそうな仕草を時々した。
目を合わせてくれたのは最初だけで、時々振り返ってみても、すぐに顔を逸らしてそっぽを向かれた。
淡々と運転を続けるりょうくんの肩を、赤信号で止まった時に叩く。
「…私、居ていいの?ここに」
小声でりょうくんに聞けば、えっなんで?と驚くりょうくん。
「たぶん、としみつさんからしたら私邪魔だと思うんだけど」
「はぁー?そんな事ないでしょ」
「いや、絶対そうだもん」
「としみつに聞いてみればいいじゃん、ねぇ、としみつ〜」
「ちょっとりょうくん!」
私が止めた時にはもう遅くて、少しぼーっとした様子のとしみつさんが顔を上げていた。
「A居て、邪魔じゃないでしょ?居たらダメじゃないでしょ?」
りょうくんがあまりに単刀直入に言うものだから、としみつさんはびっくりした顔をして、チラッと私を見る。
ふいに目が合って、何故かドキッっとした。
____「…別に居たらダメじゃない…です。」
私からまた目をそらして、ぼそっとそう言ったとしみつさん。
少し照れたように、顔をほんのり赤くして頭を搔く姿に、胸がムズムズする。
…見た目も普通にかっこいいし、雰囲気とかもかっこいいから、勝手に女の子で遊び慣れてるんだろうなと思ってたけど、
…もしかしたら、女の子慣れしてないのかな?
ふいにそう思った。
「えっ、としみつなんで照れてるのー?笑」
「うっせー」
りょうくんに反抗した後に、チラッともう一度私を見て、その瞬間にまた顔が赤くなるとしみつさん。
____なんか…ドキドキする。
その胸のドキドキは、しばらく治まらなかった。
573人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!泣きました。 (2018年8月17日 22時) (レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´;ω;`) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております! (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです!最高でした!! (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MONO | 作成日時:2017年5月5日 19時