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りょうサイド


としみつがお風呂に入ってる間、
Aと晩御飯を作る。


りょう「としみつといつの間に仲良くなったんだね」

「りょうくんが強引だからね」


俺が言うと、そう言ってニコッとしたA。
不意打ちの笑顔に不覚にも可愛いと思った。
もちろん妹的な意味でね。


りょう「いつから気づいてた?ここに呼んだのくっつけようとしてたからだって」

「家具屋さん行ったあたりから」

りょう「早いなぁ笑」

「そりゃね、わかりやすい笑」

りょう「ふーん」


Aは慣れた手つきで野菜を炒めながら、また、俺を横目にチラッと見て楽しそうに笑った。

この可愛らしい童顔で、こんな大人びた仕草をするギャップにときめくんだろうな、男は。

いや、としみつは。


りょう「明日ごめんね」

「いいよ、全然」

りょう「ラッキーだと思った?」

「正直ね」


絶対、「全然思わなかった」とかいう返事が帰ってくると思っていたのに、
素直に「正直ね」と口にしたA。

それって、としみつのこと好きって言ってるも同然じゃん。

ちょっと恥ずかしそうに、でも嬉しそうな表情に、



____あ、としみつとAって両思いなんだ。



ってやっと気づいた。

2人きりの空間をこんなにも嬉しそうにするAのその雰囲気、表情、全てが初めて見た姿。


りょう「へーそうなんだ笑」

「ニタニタしないで笑」

りょう「するわそりゃ笑」


恥ずかしさを紛らわすためか、俺にお皿を押し付けて「これあっちに置いてきて」そう言ったA。
ウブで可愛いな、本当に。


りょう「Aが珍しいね、こんな短期間に心開くなんて」

「幸せにしてくれるらしいから」

りょう「へ?」

「俺なら幸せにできるよって言ってくれたから」



えー、やるじゃん童〇としみつ。

そんな告白同然の言葉をいつの間に。



りょう「としみつならしてくれると思うよ」

「うん、私もこの人ならしてくれるって思った」

りょう「へぇ、意外とゾッコンだねA」

「うるさいよ」


Aは料理を手際よくしながら、時々俺を見て恥ずかしいと言って。

今度ここの俺のポジションに立つのはとしみつかと思うと、

嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちになった。


りょう「明日楽しんできな」

「うん、楽しむね」

りょう「写真、送ってね」

「送る」


楽しみそうなA。

もし、としみつが楽しませてあげられなかったら

1発ぶっ飛ばしてやろうと思った。

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なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!泣きました。 (2018年8月17日 22時) (レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´;ω;`) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております! (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです!最高でした!! (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MONO | 作成日時:2017年5月5日 19時

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