ラブエモーション【東海オンエア】

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としみつサイド


＿＿＿＿結局りょうに、｢いつか紹介してあげるよ笑｣って曖昧に濁され落ち込んだ俺は、

やっぱり恋愛運ねぇよな〜とボケェっとしたままその日を過ごして、次の日を迎えた。



今日もりょうと会う約束をしてた俺は、マンションの下に降りて、車で迎えに来てくれるりょうを待ち伏せする。

そのうち来た、見慣れた車に駆け寄れば、助手席に小柄な人が座っているのが見えて、ざわくんだと勝手に解釈。


｢車に出してくれてありがと｣


テキトーに挨拶して車に乗り込むと、




＿＿＿＿｢…あの、はじめまして｣




柔らかくて可愛らしい声がして、びっくりして顔を上げた。

明らかに女の子の声だったような。




＿＿＿＿｢はい？………＿＿＿＿あっ、え｣





顔を上げた先には、さっきよりずっとずっとびっくりすることが起きていた。

だって、目の前には




.




.




＿＿＿＿｢Aって言います。よろしくお願いします｣





.




.



＿＿＿＿たった昨日見たばかりの、あの女の子が座っていたんだから。




何も言えずに、ぼーっとしたまま｢は、はぁ。俺、と、としみつです｣ととりあえず自己紹介し返してから、りょうを見ると、嬉しそうにニヤニヤしていて。

…こいつ…後でぶん殴ってやる。と内心怒りつつ、

もっとおしゃれな服を来てくれば良かったと後悔した。




…いやぁ、それにしても可愛い。

りょうとニコニコしながら話すAさん、凄く可愛い。

写真で見るより、髪の毛サラサラだ。
染めてない、黒い髪の毛。
綺麗だ…

肌もずっと綺麗だ。
目も、吸い込まれそうだった。


これが一目惚れか、写真で見た時から恋に落ちてたのか…




なんて、Aさんを見つめながら、気持ち悪いことを思う俺。

思わずニヤニヤしてたみたいで、


｢どうしたんですか？｣


と振り返ったAさんに言われて、


｢何でもないです｣

と片言で答えた。

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