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としみつサイド
＿＿＿＿幸せにできるよって。
らしくないこと言い過ぎだろ。って思うけど、どうしても伝えたかったのかもしれない。
頑張って涙を堪えて｢ありがとう｣と言ったAさん。
Aさんの幸せのためならどこまでも限りなく努力できる自信があって、
その笑顔をずっと隣で見てたいから、
＿＿＿＿俺はAさんに翻弄されていくんだ。
抜け出せないくらい、好きになるんだ。
.
.
スーパーで、カートを引く俺の少し前を歩いて、皆の飲み物弁当や、今晩の食材を買うAさんは、完全に主婦。
…結婚したらこんな感じか？
とでも思ったりして、心の底から恥ずかしくなった。
｢としくんの奢りだから、高いの買っちゃおう笑｣
としみつ｢本当に今日だけだから笑｣
｢冗談だよ笑｣
さっき勇気を振り絞って話しかけたお陰で、少し心を開いてくれたAさん。
心做しか、今までよりずっと楽しそうに俺と話してくれてる気がする。
気がするだけなのに、嬉しくて、楽しくて、ニヤニヤが止まらない自分が気持ち悪い。
ふとした瞬間に｢としくん｣って俺を振り返って微笑む姿に胸を打たれて、
更に二人だけの時間であることに優越感が堪らなくて。
自分のAさんへのゾッコンぶりに呆れそうになった。
｢…りょうくんは絶対焼肉弁当｣
としみつ｢…｣
そう浮かれていたけど、そのすぐ後にAさんが独り言を呟いて、その言葉に一気に沈みそうになった。
りょうが迷わず焼肉弁当を選ぶこと、Aさんは幼なじみだから俺よりとっくの前から知ってたんだろうな。そう気づいたから。
…胸が痛い。
これから、りょうよりも俺のことをたくさん知って欲しい。
そうも思ったりした。
としみつ｢Aさんはどれにすんの｣
｢この五目ご飯のお弁当｣
としみつ｢あ、一緒だ｣
｢本当だ！笑 美味しいよね｣
頑張って話した甲斐があった。
嬉しすぎるハプニングだ。
選んだ弁当が同じだった。
胸はドキドキしっぱなしで、もう堪らない。
たったこれだけのことで、もう本当に本当に嬉しくて、幸せだ。
Aさんが隣にいてくれるだけで俺は＿＿＿＿。
なんて、またらしくないことを思って。
楽しそうに先を行くAさんの後ろ姿を見つめて、
叶わない恋、やっぱりつれぇな。
そう思うばかりだった。
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なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…！泣きました。 (2018年8月17日 22時) (
レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´；ω；｀) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております！ (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです！最高でした！！ (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MONO | 作成日時：2017年5月5日 19時
