ラブエモーション【東海オンエア】

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としみつサイド



Aさんを目の前にして、動画を撮影し始めるも全然身が入らないメンバー。

まあ、俺もその中の1人だけど。

だって、カメラの向こうでAさんがこっちをニコニコしながら見てるんだぜ？

可愛いったらありゃしない。

眩しすぎて凝視したくてもできない。

てつやや、俺が馬鹿なことをすると、カメラの向こうで声が出ないように口元を抑えて、ふふっと笑う姿にキュンキュンしっぱなし。

もちろん、てつやも鼻の下がデロンデロンに伸びてるしな。




撮影が終わると、一目散にAさんの元へ行くてつや。


てつや｢どう？楽しかった？｣

｢面白かったですよ笑｣

てつや｢まじか！それは良かった笑｣


てつやなにカッコつけてんだよ。
ムカつくな。

AさんもAさんで、可愛く笑いすぎ。
面白かったっていう時に、照れ隠しで髪の毛で少し顔を隠す仕草、可愛すぎ。


虫眼鏡｢Aちゃんって、凄い大人っぽいよね。僕の方が年上なんだけどなぁ｣

｢そうですかね笑 虫眼鏡さん同い年かと思っちゃってましたよ笑｣

虫眼鏡｢失礼な！笑｣


今度は、ざわくんとすっげー仲良さそうに話してる。
俺の時は、こんなにすぐ心開いてくれなかったのに。
冗談言えるくらい仲良くなってる。


そんなん……ずるいって。




＿＿＿＿そんなの、俺の前だけですれば良いのに。

俺の前だけで、可愛く笑って、｢としくん｣って優しく囁けばいいのに。




だいぶ重症だな、俺。



てつやと虫眼鏡に取り合いされるAさんを遠目に見つめてると、誰かに頬を引っ張られる。

としみつ｢痛ぇ！痛ぇって｣

思わずそう言うと、やっぱり犯人は

りょう｢嫉妬ですか、としクン笑｣

コイツだった。



としみつ｢ちげーよ馬鹿｣

りょう｢素直になれないんだね、可愛い笑｣

としみつ｢うっせー｣

りょう｢はいはい笑｣


馬鹿にされてる気分だ。
こいつ、俺の気持ち弄びやがる。

俺は、本気で好きだったりするのに。



としみつ｢……俺、結構本気かもしれん｣

りょう｢だろうね笑 初恋おめでとう｣

としみつ｢まぁ、ありがとうございます｣

りょう｢にしても、まだ昨日会ったばっかなのに？笑｣

としみつ｢関係ねーよ、だって｣

りょう｢俺が写真見せた時から好きだったもんね？一目惚れだもんね？笑｣



…結局、りょうには勝てねえ。


りょう｢絶対お似合いだと思う笑｣


…そう言ったからには、キューピットになってもらわんと困る。

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