ラブエモーション【東海オンエア】

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あなたサイド


＿＿＿＿虫眼鏡｢へぇ、りょうくんの幼なじみねぇ｣


てつやさんに続いて、りょうくんが本日二回目の私との関係を説明し、その説明を聞いた虫眼鏡さんまでもが私を舐めまわすように見る。


虫眼鏡｢イケメンにはやっぱり可愛い幼なじみが付き物か｣


そうサラッと言った虫眼鏡さん。


てつや｢お前Aちゃんに色目使ってんじゃねーぞ！！｣

虫眼鏡｢てっちゃんだって人の事言えないでしょ絶対！！｣


…また喧嘩を始めて、きっとこれが東海オンエアでのコミュニケーションの仕方なんだろうとやっと理解。

ちょっと慣れてきて面白いかも、と思い始めてたら、


りょう｢ほっとこ、うるさいから笑｣

ってりょうくんに微笑まれて、りょうくんもそんなこと言って、みんなが好きなくせに。と心の奥で呟いた。



.




.





＿＿＿＿いつも、まったりとこんな感じで休日を過ごすらしい東海オンエアは、動画を撮るのに気が向くまで時間がだいぶかかるらしい。

最近私も忙しかったから、こんな風にまったり出来る時間は心地良い。


テレビゲームをする、さっきまで喧嘩していたてつやさんと虫眼鏡さん。

まだ朝ごはんを食べてないてつやさんのために朝ごはんを作るりょうくん。

そして、ぼーっとテレビゲームを眺めるとしくん。



色んな人が色んなことをしていて、この狭いところに人がたくさんいるのが変な感じ。
久しぶりの光景にドギマギするし、目のやり場に困る。

けど…私が結果的に見つめるのは、としくんの横顔。




やっぱり、凄い綺麗な横顔。

かっこいい。


＿＿＿＿少し伏せがちで、睫毛の濃い目は、しっかりとテレビを捉えていて、

半袖のシャツから伸びた筋肉質な腕は、頬杖をついていてるからか、少し筋ばんでて、

テレビゲームに向かって｢やべー！｣と絶叫するふたりを見て、時々その落ち着く声で｢うっせー｣と言いながらも、すごく優しく微笑んで、

笑うと、クシャッとシワがよって＿＿＿＿＿＿



ぼーっと見つめてたら、私の視線に気づいたのか、

いつもみたいに、チラッと横目に私を見て、ちょっと驚いた顔をして、耳まで顔が赤くなって、慌てて顔を背ける。


…昨日の事と言い、なんだかとしくんを見るだけで、胸が痛い。

その、雰囲気が好き。


こんなにかっこいいのに、女の子が苦手だからなんて言って、私にも全然心を開こうとしないところも。



＿＿＿＿こんなに、としくんでいっぱいな私は、そろそろやばいのかもしれない。

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