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あなたサイド
新幹線を降りると、すぐに私を見つけて駆け寄るりょうくん。
相変わらずかっこよくて、道行く人に「これ、うちの彼氏」とでも自慢してしまいそうなくらい。
Youtuberとやらをやっているからか、巷ではそこそこ名が知れているらしく、サングラスをつけていた。
「久しぶりだね。…有名人気取り?」
「うるさい笑 これでも一応有名なの」
そう言ったりょうくんが指した後ろ向きの親指の先には、「あれって東海オンエア?」と群れる女子高生。
段々と自分からりょうくんが離れていくような気がして、「ふーん」とわざと冷たく返事をすれば、
何も言わずにりょうくんがトランクを持ってくれて、やっぱり私の知っているりょうくんだ。と確信した。
____りょうくん家に荷物を置いて、岡崎市内で一番大きな家具屋にでも行こうと車に乗った。
でも、家具屋に真っ直ぐ行く訳では無さそうで、回り道をするりょうくん。
「道、そっちじゃなく無い?」
「俺の友達も一人暮らし初めて、そいつの家具選びも一緒にしちゃおうと思ってたんだけど。
…あれ、言ってなかった?」
「全然聞いてない、聞いてないよりょうくん。」
たまに抜けているりょうくんは、そんなことをポロッと言って、へへへと笑った。
「ダメ?A」
「いや、大丈夫だけど」
「うん、なら問題なし」
こういう所は雑なんだよなぁ。
そんなふうに思いながら、なんとなく窓の外を見たら、マンションの前で丁度車が止まって。
「ここ?その友達の家」
「うん、そう」
____りょうくんが私の問に答えた時、「あっ、としみつ!」とりょうくんが嬉しそうに叫んだので、その方向を見れば、
「車出してくれてありがと」
そう言いながらちょっと微笑んだ、そこそこなイケメンが立っていた。
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なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!泣きました。 (2018年8月17日 22時) (レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´;ω;`) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております! (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです!最高でした!! (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MONO | 作成日時:2017年5月5日 19時