ベランダ恋伝い2

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廉「Aはさ紫耀の事まだ好きなん？」






『え』








廉「だって、紫耀といる時すっげぇ女の顔しとったやん」








私そんな風に見えてたの…






『ちがう…今は廉が1番好きだよ』








廉「じゃあなんで放課後遊びに行ったりすんねん！！」








廉はいきなり大きな声を出して私に怒鳴った




こんな廉見た事がなく、怖いという感情が出てきて体がビクッと動いた








そして廉はしゃがみ込んで頭を掻きむしった







廉「ごめんホンマにごめん
俺今Aが紫耀に取られるんちゃうかって思って頭おかしなってるわ」








『私こそごめん』







廉「Aに謝らせるとかマジダサいな俺…
でも今日紫耀に宣戦布告されてん」








『宣戦布告？』








廉「俺Aに告ったからって」









廉に知られていたんだ紫耀に告られた事









廉「それで頭真っ白になって思わず怒鳴ってしまった…ごめん」







こんな風にしてしまったのは紛れもなく私の責任だ






紫耀へ返事もろくにせず







態度だけそっけなくして









ほんと私ってバカ…ていうか生きてる価値ない



廉は私に沢山のモノをくれたのに私は恩返しなんて何一つ出来てない・・・









私は廉と同じ視線になる為に廉と同じ体勢になる







『ごめんね廉
私には廉だけだから…廉しか考えられないから
今日紫耀に付き合えないって言ってくるよ』








廉「ほんまに？」







『うん』








廉は安心したのか私を抱きしめた








廉「俺もAしか考えられへん」








『うん』








廉「今だってキスしたくてたまらへん」








『え？』








廉「あかんの？」








廉は子犬のような顔で私を見てくる





『いや、ダメではないけどさ…』






外だよ？



普通に街中だよ？









廉「ダメじゃないんやったらいいやん」








『で、でもッ…ん』






廉は私の返事を待たずに顎を持ちそっとキスをした








それはとても軽いキスだった







唇を離されるとなんだか妙に恥ずかしくなって私は立ち上がった








『か、帰るよ』







そして私は早々と歩き出す







廉「え、待ってや」







廉もあまりの速さに驚いている







しかし、すぐに私の横にたどり着いて手を握ってきた









廉「俺好きやでほんまにAの事」









『うん…私も』









その笑顔を私は守りたい






そう思った

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