ベランダ恋伝い2

52 紫耀side ページ2

紫耀side









俺は何故かこの頃おかしい








Aの元お隣さんの廉とAが楽しそうに話していると



なんて言うかすごく嫌な感じになる









俺は案外独占欲とかないと思っていた


でもなんでこんなにモヤモヤするんだろ？









Aは俺にとっての大切な幼馴染み




美優は俺にとっての大切な彼女









でも１回美優に






美優「私とAが海に溺れています
さぁどっちを助ける？」









と聞かれた事ある








紫耀「そりゃどっちも助けるよ」








当たり前だ


目の前に苦しんでいる人がいたら皆助けるべきだ









美優「どっちかしか助けられないとしたら？」









美優は正直言ってすごく独占欲が強い





Aの話をしたりするとすごく機嫌を悪くしたりする








こんな質問をしてくるのはAに嫉妬している証拠だろう









でも、どっちかしか助けられないとしたらとしたらすごく悩ましい質問だな








普通の人だったら恋人を真っ先に選ぶのが普通だろう







しかし俺にはAの存在が大きすぎて、Aを選んでしまうかもしれない








もしそれを美優に言ったら怒ってもっと機嫌が悪くなるに違いない







だから俺は









紫耀「美優に決まってんじゃん」









そう言って嘘をついた









でもこれも全部美優といる時間よりAといた時間の方が長かったからだと自分を言い聞かせた

53 紫耀side→←51

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す