目黒のおはなし ページ35
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目黒「 Aちゃん帰ろ 」
「 あ、目黒ごめん、今日は用事あって 」
目黒「 用事? 」
「 うん、だから一緒に帰れない 」
そう言うと分かりやすく落ち込んだ顔をするから、なんだか大きい犬に見えてくる。
目黒「 わかった、」
「 うん、じゃあまた明日ね 」
目黒「 あ、Aちゃん 」
「 ん? 」
ドア前まで行っていた目黒が戻ってきて腕を引かれる。バランスを崩した私の耳元で一言、
目黒「 今日も好き 」
「 ………なっ、」
目黒「 いつもバイバイの時に言ってたけど今日は言えないから 」
目黒「 また明日 」
それだけ言ってこちらは振り返らずに帰っていく目黒はほんとに私よりも4つ年下なのか、な。
渡辺「 目黒帰った? 」
「 あ、うん 」
渡辺「 じゃあ行くぞ 」
私の腕を引き歩く翔太。
そう、今日の用事というのは翔太からのご飯の誘いで
渡辺「 俺ん家がいいんだけど 」
「 いや、居酒屋で 」
渡辺「 ………目黒? 」
「 そう、Aちゃん多分押しに弱いから家で飲み食いしたらそのまんま流されるって言われた(笑)」
渡辺「 毎回俺誘う時抱いてるわけじゃねーし 」
そう言いながらも少し不機嫌な翔太の助手席に乗せてもらって着いたのは馴染みのある居酒屋。
いつもの個室に案内されて、
渡辺「 で、本題だけど 」
「 まだ飲み物も来てないよ? 」
渡辺「 いいんだよ、そんなこと 」
「 なに? 」
まあ、大体予想はついている。
目黒の事だよね?多分。
渡辺「 付き合うの? 」
「 ………いや、」
渡辺「 前より歯切れ悪くなってるし 」
渡辺「 ちょっとずつ目黒に気持ち傾いてきたってこと? 」
そういう訳では無い、きっと今でも私は
その状態で目黒と付き合うのはあまりにも申し訳ないし、それに、
「 私はやっぱり、ふっかだから、」
渡辺「 …知ってるよそれくらい 」
「 でも、目黒にもう翔太とは身体の関係もやめろって言われて、」
渡辺「 何となく、分かってた 」
「 翔太、いつもいつもごめんね、ありがとう 」
「 私しんどい時いつも翔太が傍にいてくれてたのほんとに助かった 」
まだ飲み物すら来てない状況でこんなこと言うのもおかしいけど、
「 ずっとずっと、ありがとう 」
翔太に一番伝えたい言葉はこれだったから。
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未憂ちゃん(プロフ) - 甘いっ!甘すぎる!!!ちょっと糖分摂取しすぎて病気になりそうなぐらい甘いっ!甘すぎるっ!ふっかああああああああ (2020年10月15日 21時) (レス) id: 40f977cb37 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 天才か!!!!! (2020年10月15日 19時) (レス) id: d46d7471ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ふっかは実は意外と嫉妬しいだと思うから、ラギちゃんめちゃくちゃにされてしまえぇーーーー!!! (2020年10月15日 16時) (レス) id: 175fba176a (このIDを非表示/違反報告)
未憂ちゃん(プロフ) - きたああああああひゃっほーーーーーい!って感じですアレですかね今日は赤飯炊かなくては(ぇ (2020年10月15日 13時) (レス) id: 40f977cb37 (このIDを非表示/違反報告)
しゃおん(プロフ) - さいっっっっっっこうです!!!!!誤解解けてよかったあああああ!!! (2020年10月15日 10時) (レス) id: 4584ff96a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅん | 作成日時:2020年10月8日 11時