きゅーじゅーに ページ44
「もしもしー？」
《いまどこ？》
「ごめん、先に帰ってる」
《え、なんで？》
「別にいいでしょ…あ、ご飯これから作るから食べて来てもいいよ」
じゃ、って素っ気なく切った
「冷たくしすぎちゃったかな…」
「たまには、ええと思うで」
「怒って帰って来ますかね…それとも…」
自分で言っておきながら食べて帰って来ちゃったら…
「どうやろうな、何かしたかなって焦って帰って来るんやない？」
「じゃあご飯作って期待して待ってみます」
「あ、お菓子美味しかったで、ありがとう」
「本当ですか…！よかったです！」
結局浅村さんの運転でお家に到着
次はぜひ遊びに来てくださいと言えば結婚してからにしてと言われた
そんなに森くん怖かったのかな…私大丈夫かなっと心配になった
食材を出しながら何度か着信がきて思わず出ようとしてしまった
出ないようにマナーモードに設定
食べてくるわって無機質な文字もごめん俺何かした？って不安そうな文字も想像できて包丁を持つ手が震えた
しばらく体感では2時間くらいの気分だけど実際30分で森くんが帰って来た
「ただいま…」
「おかえりー」
持っていたバッグをソファーに置いていつもなら着替えたり、ご飯前にお風呂入ったりするのに
「ごめん、あお…」
「なに？」
自分でも驚くくらい低い声がでた
「源さんが持ってたのほとんど食べて…」
「えっ」
「………あおがこんなに怒るって思わんくて」
みなさんでって言ったのに…いや、そんなに怒らないけど
「違うし」
「え、ちゃうの…?!」
「ちゃう」
もう怒るとか、妬くとか、森くんを前にすればできない
「あまりにこにこしてほしくない」
「どういうこと？」
あの美人な広報さんと親しげな様子が、気に障った…というか、あまりいい気分にならなかった…ことを伝えた
「ふっ、やっとあおも妬いてくれたん？俺の気持ちわかったやろ？」
「え、うーん…でも」
「かーわいなーだから先に帰ったん？」
「ご飯行くとか話してるの聞いちゃって、帰ってやろって」
泣きそうになって浅村さんに話聞いてもらったのはもちろん話しません
「浅村さんと話さんで！とか言う俺の気持ちわかったやろ？」
「う、うん………ごめん…」
「可愛いから許したる」
森くん大好きだけど森くんも私のこと大好きみたいで本当嬉しいな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 353人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» 愛読ありがとうございます！これからもよろしくお願いします* (2019年12月8日 16時) (
レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく楽しんでます！更新されてるのが分かるとワクワクしながら話しみてます！ (2019年12月7日 23時) (レス) id: 182a43e907 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます( ；∀；)引き続き楽しんでいただければ嬉しいです* (2019年10月20日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく面白いです！この後の展開がすごく気になります(＞＜) (2019年10月17日 20時) (レス) id: 86590ef639 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - eri0424さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2019年10月15日 10時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶ る ー か | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2019年8月19日 11時
