きゅーじゅーいち ページ43
試合が終わり、今では慣れてしまった裏口に向かう
頭の中で今日の試合のハイライトを流しつながら到着
「…………」
そんなに、ゆっくり歩いてきちゃったかな
「ねえご飯いこってば〜」
「ずっと言ってんやん、」
「行ってくれるまで言い続けるからね」
「めんどくさ！」
面倒臭いなんて思ってる？
思ってないでしょ、森くん凄く嬉しそう…
ムキになって行って来れば？…って思っても口に出す勇気はない
聞きたくもないし、見てもいられなくて音を立てないように戻った
「大丈夫ー？」
「だ、いじょうぶです」
「泣いてる」
「泣いてな、い」
本当に泣いてないけど、目は熱くなってはいた
だって、こんな感情…初めてかもしれない
付き合ってから森くんが女性と話す姿は見たことなかったし…
人懐っこい笑顔は森くんを取り巻く女性たちはずっと見ていたわけで、…
そんなことわかってるんだけど…
どうしてそんなにこにこしてるのじゃなくて…
「私重いうえに、面倒で価値のない女です」
「なに、どうしたん」
「森くんの回りには綺麗な女性たちがたくさんいて、森くんも格好良いからみんな絶対好きで…そこにどうして私がいるのか不思議で仕方ないです」
「あおちゃんってほんまネガティブ思考やな」
野球選手には向いてへんなと付け加えられた
「私昔から自信持てないんですよね」
「自信なんて持たんくてええやろ」
「自信持てないからこういう考えになっちゃうのかなって…」
「ちゃうって、ただのやきもちやん」
「…………ただの」
「え、何で睨むん？そうやん」
"やきもち"確かに一言で言ってしまえばそうなのかもしれない
でも…やきもちって…ねえ？
別に…森くんがどんな女性と関わっていても私には関係ないわけだし…
実際…
「ごめんなさい、やきもちですね」
「不安になるのは仕方ないと思うけど友哉は大丈夫やろ」
その自信はどこからくるんですか…
あの美人さんと楽しそうにしてる森くんを見ててそんな風には思えません
「ちょっと怒ったりしてみたら？」
「そうですね、手始めに先に帰ります」
「それいい、そうしな」
帰るにしても…
「私運転するのでいいですか」
車じゃないと森くんの方が先に着いてしまう
「え、友哉に怒られる…」
これは本当に怒られてしまうかもしれないから内緒にしよう
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ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» 愛読ありがとうございます！これからもよろしくお願いします* (2019年12月8日 16時) (
レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく楽しんでます！更新されてるのが分かるとワクワクしながら話しみてます！ (2019年12月7日 23時) (レス) id: 182a43e907 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます( ；∀；)引き続き楽しんでいただければ嬉しいです* (2019年10月20日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく面白いです！この後の展開がすごく気になります(＞＜) (2019年10月17日 20時) (レス) id: 86590ef639 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - eri0424さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2019年10月15日 10時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶ る ー か | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2019年8月19日 11時
