きゅーじゅー ページ42
「浅村さん何隠してん」
「じゃあ、俺いくから…またね」
軽く手を振り、ファーストから一気にホームまでいくのではという勢いで浅村さんは走っていった
「源さんももらったん？俺のは？」
「朝食べたやつだよ…」
森くんには後で何を言われてもいいように、前もって対策していたのに……
「あれめっちゃ美味かったから俺ももらう」
「いいけど…ちゃんと分けてね……」私じゃあ止められません………
森くんは独占欲というか、そういうのが結構強くて…
外出するのにもどこに行くのかどのくらいの時間に帰ってくるのか送り迎え付きで…
そんなことしたら森くんも出掛けたりできないからいいって言っているけど決めたら曲げようとしない…
「挨拶いいですかー？」
張りがあって素敵な声…
「源田さんの彼女さんかと思ってました」
「あはは…こんにちは」
…………ちょっと想像と違う感じかも
「どう見ても俺の彼女やろ」
「あたしの森さんの彼女さんのイメージと違ったんで、源田さんの彼女さんはこういう方だろうなーと思ってたんで」
……………それは私の永遠の課題でもある
森くんの彼女にしては、派手さもなければ明るさもない
「なーにケンカ売ってーん？」
真剣に怒っているんじゃなくて、そのまま頬をむにゅっと引っ張るのではないかという仲が良さそうなもの
「売ってないしー可愛い彼女さん」
しかもため口なんですね………
同い年なのかな…？
いやそんなことないか私も森くんも来年社会人になる歳だし…
年上だから森くんがためで話しているのか……
凄く親しげで…いつから仲が良いのか、距離も近くて私と森くんがこんな距離感になったのは出会って14年くらいかかったのに…
「じゃあ頑張ってね…」
浅村さんほどじゃないけど足早にグラウンドを離れた
はあ………こんな気持ちは始めてだ、
「あおちゃん！」
「源田さん…」
「ありがとう！お礼言い忘れていたから」
「あ…わざわざありがとうございます」
「俺が友哉でもあおちゃんを選ぶよ」
それじゃ、ってグラウンドに向かっていった源田さんの方をしばらく眺めていた
森くんはもうすぐにでも私を選んでくれなくなってしまうかもしれない
そんなことを考えるまでになってしまって、せっかくの森くんのホーム復帰戦なのに考え込んでしまっていた
試合は森くんの活躍でヒーローにまでなって忘れていた
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ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» 愛読ありがとうございます！これからもよろしくお願いします* (2019年12月8日 16時) (
レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく楽しんでます！更新されてるのが分かるとワクワクしながら話しみてます！ (2019年12月7日 23時) (レス) id: 182a43e907 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます( ；∀；)引き続き楽しんでいただければ嬉しいです* (2019年10月20日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく面白いです！この後の展開がすごく気になります(＞＜) (2019年10月17日 20時) (レス) id: 86590ef639 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - eri0424さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2019年10月15日 10時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶ る ー か | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2019年8月19日 11時
