" The Greatest " second

はーちじゅーよん ページ36

昨日全然やったし、と思っていつもより早く球場入りすれば




「浅村さん」






こんな早く誰やと思えば



…………わ、友哉



実はあおちゃんに何回か友哉には俺から話すとか言っていたけど一度も話していなかった




あれ…仲直りしたんやなかった…っけ


俺最近あおちゃんにも会ってないし…なんや…









「あおのこと、守ってくれてありがとうございました」




「え…」




あまりにも想定外




丁寧なお辞儀…こんな友哉見たことがない……、、


しかも…………敬語





「俺なんて…全然、実際あおちゃんに怪g「あおちゃんって呼んでん？」…あ、うん」




「ちなみに、浅村さんはなんて呼ばれてる？」




「え、浅村さん…」




「これで栄斗さんとか呼ばれてたら殴ったろ思ったわ」



こ、こわっ……！友哉恐すぎる…





「あお可愛いやろ」




「うん、可愛い」




「は？」




「聞いたの友哉やん…」




友哉やっぱり怒ってる………

俺より背低いのにちょっと顎上げてフッってしてる感じほんまヤンキー………






「ま、でも俺ら結婚するんで。浅村さんとあおはもう関わることないから」




いつものように威張る友哉は勝ち誇った表情を浮かべている




「結婚するん…?!」




「一緒に住んでるし」



今日も帰ればあおが待ってるんやと幸せそうな顔になり、この一瞬で友哉の百面相集でも作れそうだと考えた



「あおちゃん何て言ってくれたん？」




彼女がいる身としては、いつか、そういう…プロポーズをする機会がくるから聞いておきたい




「えー聞きたい？」



めっちゃ勿体ぶるやん…！




「そういえば、何て言ってたっけ…」




「そこ忘れる？」




「俺が結婚しよって…言って……………」



わかりやすく顎に手を添えて記憶を辿っている模様




「返事、聞いてへん…………！」



話を聞くところ結婚しようと言ったけどそれに対しての返しはなく、それから一緒に住んだり結婚する流れにもなってはいるらしい




「まだあおちゃん学生やし、そんな急いで結婚せんくてもええやん」



「全部浅村さんのせいやから！

浅村さんが純粋なあおを誑かすから！」



「た、誑かしてないって…」




あおちゃん友哉にちゃんと話したのかな…

誑かされたとか言ってない？
俺いま友哉にめっちゃ怒られてるで…、





「あおを浅村さんみたいな男に取られたくないんで」



「……………」




あおちゃん君の友哉めっちゃ恐いで……

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