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優吾side
優吾「ｱｯ！！」
讃井が大きく振りかざしたパイプを避けようとしたが、俺の左足に当たってしまった。
左足からは血が流れた。
讃井「あー痛そうに。降参する？」
優吾「するもんか！」
トレーニングでジェシーに教わったことを思い出せ！
もっと強く、強くだ！
そして隙を見ろ！
相手が振りかざした時、隙ができた。
そこを狙うんだ！
讃井は再びパイプを大きく振りかざした。
ここだ！
讃井「ｱｯ！」
俺の蹴りが讃井のみぞおちに当たった。
讃井がお腹を押さえたその隙に、讃井からパイプを奪って、壁に追い詰めた。
優吾「俺の勝ちだな。」
讃井「できるの？」
優吾「え？」
讃井「お前にトドメを刺すことができるのかって聞いてんだよ。」
優吾「それは･･･」
武術の練習は何度もやってきた。
だけど、殺す練習はしてないし実際に殺したこともない。
このナイフを刺すのが怖い。
怖さでナイフを持つ自分の手が震えるのがわかる。
嫌な異臭と散らばった死体がやけに目に入る。
こんな風に殺せるのか？
もしナイフを刺したとしても急所が外れれば、もう一度刺すことになる。
何度もナイフを刺す勇気がない。
讃井「諦めるか？お前にこんなことできないだろ？笑」
優吾「･･･やる。」
讃井「は？」
こんなところで躊躇してる時間はない。
早く樹と慎太郎を助けないといけないんだ。
ジェシーが貸してくれたナイフだ。
今使わないでいつ使うんだ？
なんのためにジェシーが貸してくれたんだ？
優吾「殺してやるよ。お前のこと！」
俺はナイフを強く握った。
だが、あまりの恐怖に目を閉じそうになる。
ダメだ、目を開けろ！
目を閉じてると、自分から急所を外しにいってるようなもんだ！
なるべく、なるべく心臓を狙うんだ！
優吾「いけ！！刺され！！」
讃井「マジかよっ！！･･･ハッ！ｳｯ！」
まだだ、まだ死んでない！
ならもう1回！
優吾「これでどうだ！」
讃井「ｳｯ･･･」
古く乾ききった血の上に、新しい湿った血が飛び散った。
やった･･･殺せた。
俺は体から力が抜けた。
･･･足が痛い。
早く助けに行きたいのに。
慎太郎、樹、もう少しだけ待ってて。
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りのの(プロフ) - たなたなたなさん» え🤭嬉しすぎます😍ありがとうございます！ (2023年3月5日 10時) (
レス) id: 90278faf3f (このIDを非表示/違反報告)
たなたなたな - 最後の樹の「殺せるよな、俺なら」でゾクッときました。占ツクの中で1番好きな作品な自信あります。 (2023年3月5日 1時) (レス) @page33 id: bf8d3df001 (このIDを非表示/違反報告)
りのの(プロフ) - ななもちさん» ありがとうございます☺️頑張ります！！！ (2023年3月4日 17時) (レス) id: 90278faf3f (このIDを非表示/違反報告)
ななもち - シーズン２ありがとうございます！いつも楽しく読ませていただいてます。更新これからも頑張ってください！ (2023年3月2日 21時) (レス) @page32 id: 642ec90a16 (このIDを非表示/違反報告)
りのの(プロフ) - たなたなたなさん» ただいまです！いつも優しいコメントありがとうございます！おかげで頑張れます😊 (2023年2月5日 17時) (レス) id: 90278faf3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りのの x他1人 | 作成日時：2022年10月26日 20時
