囚われの口づけ second kiss (ページ11)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:3,536 hit

59話　雄英高校受験後ページ11

翌日

モブ１「おう！勝己！雄英の受験どーだったよ？」

モブ２「そりゃさぞかし難かっただろうよ」

勝己「あぁ"？余裕だったっつーの！！」

あーあ、爆豪が教室に入ってきただけでこの騒ぎ様…

あの静かな教室はどこにいったのやら

貴「おつかれ、爆豪。受験どうだった？」

爆豪「てめェまであのクソモブたちと同じこと聞いてくんじゃねぇよ」

ふw

こりゃ今日は大変な日だな、爆豪よ

貴「国立高校の受験を経験した人が身近にいたらそりゃ気になるデショ。で、どうだったのさ」

爆豪「…実技と筆記があった」

貴「……」

爆豪「……」

貴「ええ！それだけ！？」

爆豪「他になにがあんだよ！！」

いや、そうじゃなくてさ？受験内容じゃなくてさ？

雰囲気的なさ？ライバルの感じとかさ？

手応えとかさ？いろいろあんじゃん…

貴「や、いいわ…。マトモな感想をあんたに求めた私が馬鹿だった…。ごめんね、爆豪」

爆豪「謝んじゃねぇ！！なんか腹立つな！！」

プリプリ怒りながらUターンしていく爆豪を見送ったあと、私は雄英を受験したもう一人の同級生に声をかけた

貴「緑谷も！おつかれ！」

緑谷「あっ…、小泉さん…。うん、ありがとう…」

！？

み、緑谷だよね…？

なんだかとても悟った目をしているような、、、

気のせいかな？

貴「爆豪から聞いたよ！なんか実技もあったんだって？どんな実技だったの？」

緑谷「えっ、うぅん。それぞれポイントを持ってるヴィランを制限時間内に倒していくっていうやつ…」

ほほう、さすが雄英

なかなかハイカラなことしてくるじゃん

おおかた、そのポイントをより多くとれた人が優勢ってとこなのかな

爆豪はそういう勝負やヴィラン倒しまくるようなこと大好物っぽいし、心配はなさそうだけど…

貴「へー、緑谷は何体倒せたの？ヴィラン」

緑谷「…えっと」

…？

緑谷？

緑谷「…０ポイントのヴィランを、一体。…以上です」

貴「……えっ」

ぜ、０ポイント…！？

そのヴィラン必要ある…！？

そんで、０ポイントを倒しちゃったの！？

貴「それって…」

緑谷「…うん。特に意味はなかったんだ。…実技での僕の成績は、ゼロだよ…」

う、そ、まさかそんな

まだ不合格って決まった訳じゃないのに

なんでそんな顔してんの

貴「辛気くさい顔しないの！」

緑谷「ふぇっ？」

私は緑谷のほっぺをつねりながら言った