27. 生真面目 ページ27
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勉強の休憩時間、リビングに行くと、
シャオロンと鬱君、シッマの三人がドミノをしていた。
「シャオロンと鬱君？」
「あ、ねーちゃん！」
ガタッと勢いよく立ち上がったシャオロンの衝撃で、
ドミノが連鎖して全て倒れていく。
それを全て倒れきるまで悲しそうな表情で見届けいていた鬱君と、
「どみのあきたぁ」とこちらへ歩いてくるシッマ。
シャオロンは一枚の紙を見せつけながら
「助けて！」
とSOSを出してきた。
漢字50問テストとか懐かしいなぁと思いながらシャオロンの話を聞く。
「説教だけはいやや！」
ビリビリに破り捨ててしまえばいいのに、
なんて思ってしまうが、生真面目なのかそういった結論に至らないシャオロンと
一緒に解決方法を悩んでみる。
「うん。諦めるしかないね」
「なんとかしてー」
ぱたぱたと私の膝の上で上機嫌に足を動かすシッマ。
そして鬱君がよじよじと私の背中を登り、
肩車状態。……鬱君は高いところが好きなのかな。
「美味しいものでも食べたら元気なるよー。何食べたい？」
「おむいらす！」「はんばーぐ」
シッマと鬱君が同時に反応する。
シャオロンは少ししてから、小さな声で、
「ほっとけーき、たべたい」
と話す。
「よし、今日はパンケーキパーティーだ！」
鬱君を肩車したまんま、シッマとキッチンへ向かう。
手洗いを済ませて、そのまま材料をボールに入れて混ぜていく。
「おてつだい！」
小さいボール二つに材料を少しずつ入れて、
そのままシッマと鬱君に渡す。
そして余った大き目のボールに入った材料をシャオロンに混ぜてもらう。
私は冷蔵庫の中を開けて、何かトッピングできるものがないか探す。
「イチゴ、チョコレート、シロップ…最高やん」
そのままホットケーキを焼く作業にうつる。
火は危ないので、シャオロンと一緒にホットケーキを焼いていく。
その間、鬱君とシッマはいちごのヘタを懸命に取り除いていた。
大きいパンケーキの隣に小さめのパンケーキを焼いてみる。
早めに出来上がったそれを、
シャオロンがぱくっと一口。
「うまい」
「よかったぁ」
元気が出ない時は、美味しいものを食べるのが一番だからね。
「ねーちゃん、凄いわ」
「だろだろ」
「…けっこんんしよ」
「うーん？」
「あかんの。どーせ彼氏なんておらんやろうしええやん」
「おい」
失礼な、とシャオロンの頭を叩くと、
嬉しそうに彼は笑っていた。
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のんたん(プロフ) - 主様の作品大好きです！すごい引き込まれるし面白くて大満足です！少し垣間見える闇がたまりません。のんびり待つので更新は主様のペースでお願いします！定期的に見に来て余韻に慕ってます！！ (10月15日 11時) (
レス) @page38 id: d906a8bcb0 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - え…これさ、夢主ちゃんの親、疑っていいやつ…？ (10月5日 18時) (レス) @page35 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 見てる途中に見れなくなってしまいました。パスワードの解除待ってます (8月22日 23時) (レス) @page8 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
リトマス紙 - 主様のこちらの作品最高すぎます…！！丁度今一気見させていただいたところなんですがなんとも言えない余韻に浸ってます…！！笑笑のんびり待つので主様もゆっくりご自分のペースで更新、頑張ってください！！好きです！！() (7月26日 5時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ｸﾞｯﾌｯ(照れるemがすっげぇかわちぃ)(*´’Д’) : ;* : ;ｶﾊｯ (7月2日 16時) (レス) @page14 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
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