11. 追いかけて ページ11
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ついに脱獄決行のとき。
ショッピは、いつものように昼寝をしていた(フリ)
子供たちはそわそわしつつも、
精一杯目を閉じながら、寝ているフリをしていた。
「いまや!!」
誰かの掛け声でゾムを先頭にチーノに襲い掛かる。
ぼかぼか、おもちゃで殴りつけられるチーノは地味に痛みに耐えていた。
その様子を見て
笑いを堪えるので必死なショッピは肩をピクピク震わせていた。
「や、やられたぁ…」
床に伏せるチーノの身体の上に乗るゾムは、
すっかり勝者の顔(winner!)
「行くぞぉ!」
ロボロとウツが協力して椅子を引っ張り出し、
玄関の鍵を開けて、ドアは既に全開。
そのまま、だだだだ!と走り出して、
トントンが先立って”がっこう”へ向かう。
「え、ちょっと、待って…」
「計画的やな」
子供とは思えない連携の取れた行動に、チーノとショッピは驚きつつも、
その後ろ姿を急いで追う。
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途中、猫に遭遇したり、
おばちゃんたちからお菓子をもらったり、
畑に落ちそうになったりと、
多々の試練を乗り越えてようやくたどり着いた学校は、
想像よりも大きかった。
「きゃー!なになに、可愛いぃ」
知らない女の人がしゃがんで、叫ぶ。
ビクッと鬱はコネシマの後ろに隠れ、
ゾムは警戒したように彼女を睨む。
「どうしたの〜?」
「ねーちゃん!探しに来てん!」
コネシマは、持ってきた姉と自分のイラストを見せつける。
ん!と彼女に見せても、
その子は「う〜ん…」と困ったように笑うだけだった。
「しっまああああ!!!!」
「あ!ねーちゃ!!!」
奥の方から、姉の声がする方へ走る。
てこてこ、と走って、Aのもとへ行くと、
ぎゅうと抱きしめられる。
「ねーちゃ、ぷれぜんと!」
「は!!これを渡しに来たの?」
「うん!」
「一生大事にします。嬉しいよ、ありがとう」
やったあ、とへにゃり笑うシッマの頭を撫でるA。
先ほどの女子高生が、Aに声をかける。
「なるほど。本当にAの弟というか…顔ととのっとんなぁ」
「えへへ、羨ましいだろう」
Aの後ろから現れたらっだぁとペイント。
らっだぁには、ゾム君とトントン君がちょっかいを出す。
後ろのスタッフ2人に気付いたらっだぁは、
「お前ら仕事しろよ」と呆れて笑う。
「ええ!なに、天使!」
そして弟の可愛さに悶えるペイントの姿がそこにはあった。
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のんたん(プロフ) - 主様の作品大好きです!すごい引き込まれるし面白くて大満足です!少し垣間見える闇がたまりません。のんびり待つので更新は主様のペースでお願いします!定期的に見に来て余韻に慕ってます!! (10月15日 11時) (レス) @page38 id: d906a8bcb0 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - え…これさ、夢主ちゃんの親、疑っていいやつ…? (10月5日 18時) (レス) @page35 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 見てる途中に見れなくなってしまいました。パスワードの解除待ってます (8月22日 23時) (レス) @page8 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
リトマス紙 - 主様のこちらの作品最高すぎます…!!丁度今一気見させていただいたところなんですがなんとも言えない余韻に浸ってます…!!笑笑のんびり待つので主様もゆっくりご自分のペースで更新、頑張ってください!!好きです!!() (7月26日 5時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - グッフッ(照れるemがすっげぇかわちぃ)(*´’Д’) : ;* : ;カハッ (7月2日 16時) (レス) @page14 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
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