第八十七話 揺るいではいけない地位 ページ6
――悟ヶ原家邸宅―客間――零sibe
『すみません、今戻りました。』
そう告げ、小生は微笑んだ。
『それで?異能特務課の方が、なんのご用で此処に?』
そう。小生の前にいるのは――――――内務省異能特務課長官、種田山頭火。そして、東野圭吾。
「なんのご用で此処に、か。判っているのではないか?」
『まぁ、おおよその考えは判りますが。特務課のトップが来るとは考えていませんでしたから。』
腹の内の探りあい。どちらかに傾いたら終わる。
それを二人とも理解してる。小生が嫌いなタイプだよ。
「なるほどな。本題としてはだが、東野から話は聞いた。
その節は助かった。此処にいないみゆきに代わり、礼を云う。」
そういい、種田長官はスッと頭を下げた。
『構いませんよ。こちらも助かりましたし。そして、東野さんから話を聞いていたと云うことは............』
「嗚呼。貴君の様な危険な異能力者を、野放しにしておけない。」
だが――そう続け、長官は頭をかいた。
「悟ヶ原家には手を出せない。何故なら――――――」
『何故なら悟ヶ原家により、政界は均衡を保っていると云っても過言ではないから。』
悟ヶ原は一つの巨大組織。少しでも歪みがあれば、あっという間に崩れる。
噂のひとつでも抹消しなければならない。
それほどに――――――悟ヶ原家の力は強い。
「その通りだ。機密にしても噂の一つや二つ、囁かれるのは間違いない。」
[そしたら特務課も危ないと。]
「「!?」」
急なナナシの登場に、二人は目を見開く。
[失礼。先程から聞いていましたが、話しかけるタイミングがなくて。]
「柊................。」
[久し振りだね!東野さん!!]
ナナシが呑気に手を振る。
『急に来るなといったはずだけど。ナナシ。』
[まぁ、良いじゃん。僕も今日はお仕事ないし♪]
嗚呼、坪内さんから休暇貰ったのか。
「ククク................恐ろしい者だ。こんな近くにいて気配がないとはな。」
『はぁ................話が逸れたね。さてと、それでどうするんだい?小生を監視出来ないのに。』
「嗚呼、それでね?とある御仁に相談したら、監視してくれることになったんだ。」
?とある御仁?――――――!真逆!!!!
「その御仁とは――――――――――――夏目漱石先生だよ。――――――――――――」
――――――NxstTaim――――――??
第八十八話 偽善者は死を恐れながらも死へ歩む→←第八十六話 時の流れは少しばかり速すぎる時もある。お知らせも。
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ