【文スト】とある偽善者の物語。三頁目〜続出会い編〜【文豪ストレイドッグス】

祝！第百話　似た者同士 ページ19

――――――――待機部屋、Ｎｏside――――――――



「いやぁ秋がなかなか戻ってこないからね。
　多分ここにいると思ったから迎えに行こうと思って。そしたら零がいたからさ。」




『目的地が一緒なんだったら二人で行こうってことになってね。
　そしたらなんだいこの修羅場。尚は尚で敵意むき出しだし。
　東野さんは東野さんで焦ってるし。』



「秋も秋で困ってたり、吃驚してたりしてよく判んないし。」




宗田と零は代わる代わる話す。

その表情はよく似ており、親子だというのがよく分かった。




そして、いつの間にか時計の針は半周以上進んでおり、各自解散という流れになった。









『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。』




秋と宗田が部屋を出た後、零は待機室の寝台に倒れこんだ。




「お疲れ様。どうだったんだ？覚決め。」



『小生が敗けると思うかい？まぁ、これで頭首は小生で確定だ。
　ひとまずは安心かなぁ。....................それにしても何だったんだいあの修羅場。』



零は身を起こして二人んほうに向き直る。



「否、何と云ったらいいか....................。」




[零を頭首にするにあたって異常か正常かの判断。
　あとは奥様の入れ替わりについて。あんな理由なんて聞いてないよ零ー]



ナナシは不満気に零を見る



その様子に、零は少し考える様な素振りを見せ、口を開いた。




『...............それ、多分違うと思うよ。』




[「は？」]




その言葉に、ナナシと東野は素っ頓狂な声を出す。




「おい。待て。....................ほんとにお前の家そればっかだな。」



『仕方ないねぇ。ややこしいのがこの家だ。』



[待って。じゃあ結局何だったの！？]





『あの人の入れ替わりを提案したのは、宗田さんだよ。』





『あの人別に愛妻家じゃないからね？そもそも、最近判ったけど
　あの人小生と、坪内さんと同じ立場の人だよ。しかもメインが転生して別人に成った奴。』




ナナシは絶句し、東野は判っていないようだった。







――――――――nextTim――――――――？？？？？

第百一話　【....................ごめんね、ありがとう】→←第九十九話　ナナシの答え、柊の答え

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す