第九十六話 妖美なる女帝 ページ15
――――――――待機部屋、ナナシ、東野、秋―――説明回
[それで、覚決めも終わるというのに我々に何の御用で?]
ナナシは警戒を通り越して、若干の嫌悪を抱いた声で問う。
その様子に顔に影を落としながら、秋は話す。
「そう警戒なさらないでくださいな。
貴方達に危害を加える気などありませんから。ただのババアの説明ですし。」
東野はナナシ様子に戸惑いながらも、秋と会話を続ける。
「……………………説明?」
「そう。あの子のことでね、ちょっと聞きたいことと、私の入れ替わりの説明。
――――――――私の入れ替わりの事は娘から聞いているでしょう。」
ナナシは明らかに嫌悪感を顔に出した。
一応は隠しておきたかったようだが、もう諦めたようだ。
そんなナナシを肘で軽く小突き、東野は秋に向き直る。
「ええ、まぁ。それと、あの子というのは零の事でしょう。
我々よりも貴方のほうが詳しいでしょうに。何を聞きたいんですか?」
その問いに、秋は悲しそうに顔を伏せながら云う。
「……………………詳しくはないのですよ。確かに家族ですが、
報告会以外では会うことすら難しい。家族として接することができるのは年に二三度のみ。
家族というのも形のみで、本当は知り合い程度なんじゃないかしら。」
ナナシはこらえるように手を握り締める。
「総督会議のほうでも、まともに目も合わせてくれないの。
境遇のせいだって判ってはいるのだけど、やっぱりね。
だから最近あの子と一緒にいる貴方達に、様子を聞ければと思いまして。」
[……………………建前はいいですよ奥様。貴方は何が聞きたいんですか。
悟ヶ原頭首の娘の行動?それとも、「柊。落ち着け。」]
作り笑顔で怒りを表すナナシを東野は制す。
「……………………判りました。頭首として答えましょう。
最もあの子に近いあなた方から見て、あの子は正常ですか。
それとも――――――――【異常ですか】」
――――nextTim――――――――?????
関係。
ナナシ→秋 嫌悪、苦手意識
東野→秋 無関心、零の親
秋→東野、ナナシ 娘の近くにいる人、強そうな人
第九十七話 優しい悲しい異常な子→←第九十五話 それから55分が経過
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三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
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