水柱の心が奪われた ページ6
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しかし勘の良い水柱は、先ほどの炭治郎の様子がおかしいことに気づき、また炭治郎の元へ戻った。そして炭治郎や伊之助やらを徐々に見て、非常に美しい人が隣にいることに気づいた。
「…。」
その子が指名手配犯だと確信した水柱は、彼女を急に姫抱きした。
「…え?」
「ん…?」
あまりの唐突さに硬直したかまぼこ隊だったが、気づいた時には時すでに遅し。
水柱は一瞬でどっかにいってしまったのだ。
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「あの、水柱様…」
「…なんだ。」
「公共の場で姫抱きされるのは、非常に恥ずかしいと言いますか…なんと言いますか…。」
「…そうか。」
………そうか!?!
なんで言葉だけそっと置く!?つまりそれはおろしてほしいと言う暗示だろう!なぜ気づかない!?
とAは思ったが、柱の前でそんなこと言えるはずもなく、スルーをした。
___人の目が痛い。痛すぎる。
そしてこのままだと次こそ本部へ連れて行かれる。
何をされるのだろうか。…それより水柱様は何を考えているのだろうか。
あまりの恐怖と恥ずかしさで水柱様の裾を思い切り掴み、顔が周りから見えないようにする。
こんなの、あんまりだ…。
そう思っていたのだが、
「あの…水柱様、ここは?」
「俺の屋敷だ。」
「えっと、なんででしょうか?」
「……。」
……おかしいよ。絶対おかしい。独断できたよね?だって他の柱の皆様は本部へって言ってたもの。
「先ほど、恥ずかしいと言ったろう。」
「…はい、言いました。」
「だからだ。」
「えっ?」
まるで意味がわからなかった。
そして彼なりの優しさなのだろうか、おはぎを私にご馳走してくれた。
この甘さが逆にツライ…。
「あの!おはぎありがとうございました!」
「…また来るといい。」
水柱様は微かに笑って、戸を閉めた。
…なんだったんだ?とりあえず、炭治郎たちのところに行こうと、歩みを始めたAだった。
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「あっ!?冨岡までダメだったのか?」
「…可愛くてついおはぎをあげてしまった。」
水柱がそう言うと一瞬静寂になり、
「あ"ぁ"?おはぎだとォ??何やってんだよテメェ!!!」
「本当に何をやってるんでしょうか。」
と心を奪われた組が騒ぎ出した。
「そして屋敷にも招いた。」
「「「「はぁ???」」」」
それからなぜかドヤ顔で爆弾を投下した水柱は柱たちに酷く責められた。
なんだかんだ水柱も、心を奪われていたのである。
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Nami☆ - 面白かったです!冨岡さん推しなので、冨岡さんルートあって良かった!😄 (3月18日 9時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - トモさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとかいてよかったなって心から思えます、ありがとうございます!!義勇さんに!嬉しいです!善逸のまで読んでくださるんですね汗本当に感謝でいっぱいです。これからもよろしくお願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 他のルートも、ぜひお願いします! (2020年4月8日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月23日 14時