隊士達の心を奪う凶悪犯がいるらしい【鬼滅の刃】

蟲柱と恋柱の心が奪われた ページ5

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それから恋柱と蟲柱は本部へ戻り、報告をする。



「すみません、大丈夫かと思ったんですけど最後の最後で私たちも病にかけられました。」
「そしてあの子は罪深いことを実感したわ…こんなにも私達の心を掴むだなんて…。」



2人は途中こそ、この子は罪無き人間だと思っていたが、自分たちも心を奪われ、やはりあの子の可愛さは罪だと実感したのだった。



「2人がかり、さらに同性でも無理だったか…。」
「嗚呼、何という威力だ。南無阿弥陀仏…。」



「じゃあ最終兵器を出すか。」



柱にはいたのだ。
___他の人とは少しズレていて何を考えているかわからない言葉足らずな男が。



「冨岡！行ってこい！」
「しょうがない。」



水柱は仲間に頼られて嬉しかったのか、それとも会話に参加できて嬉しいのか、不器用な笑顔で本部を去って行った。



「あの人なら大丈夫です、会話が成り立ちませんので病にかかる隙がありません。」
「そうね、冨岡さんなら託せるわ…！」



そしてグダッとする4人をみて音柱はまた問うのだ。



「ちなみに、指名手配犯はどれくらい可愛いんだ？」
「可愛いなんてもんじゃないです、例えるなら鬼の死骸の中にある一輪の花です。」
「それは凄いな…。」


蟲柱が真顔で言うもんだから、音柱は色んな意味で蟲柱の凄さを改めて実感した。そして、炎柱や風柱や恋柱をみてため息をつく。



「Aに会いたい病だ…はぁ。」
「会いてｪな…。」
「会いたいわ…」



俺、絶対こんなんになりたくねぇ。
冨岡頼む、お前だけは無事帰ってきてくれ。



そう願うしかなかった。




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「炭治郎、」
「わぁあっ！？ぎ、義勇さん？！」
「指名手配犯をみなかっただろうか。ここらへんにいると言う噂を聞いたのだが…。」
「み、みてないです。」
「………そうか。」




炭治郎が変な顔をしながら嘘をつくのにも動じず、水柱は何処かへ行ってしまった。


冨岡さん、炭治郎の隣にいるの指名手配犯です。



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