竃門炭治郎ルート ページ29
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「炭治郎!」
私は、私の前を歩く炭治郎の手を掴んだ。そして呼吸を整える。
「どうしたんだ?」と首を傾げる炭治郎に、私はどうしても伝えたいことがあった。
「私どこに行っても、何をしてても…結局いつも炭治郎のところに戻ってくるでしょ?」
相槌を打ってくれる炭治郎の真っ直ぐな目を見る。
「私、炭治郎の隣にいるのが1番安心するし、炭治郎と話すのが1番楽しい。そして、炭治郎はいつも私のことを守ってくれたよね。」
炭治郎はまた守れなかった、なんて言ってたけど本当にそんなことないんだよ。
私は炭治郎の笑顔に、優しさに、いつも助けられていたから。
「私、炭治郎が好き!大好きだよ。」
私がそういえば、炭治郎は泣きそうな、でも嬉しそうな顔で私を抱きしめた。
「俺も、俺もAが大好きだ…!」
炭治郎の心音が伝わる。私も炭治郎も顔が真っ赤だ。
「当たり前のように隣にいるAがいざいなくなった時、俺は凄く寂しくて辛かったんだ。Aの存在ってすごく大きくて、この気持ちが恋だって気付くのは早かったよ。」
炭治郎は手を肩に置いて、私のことを見つめる。
「A、大好きだ。俺とずっと一緒にいてくれ。」
「もちろんだよ…!!」
炭治郎は私の言葉を聞いた瞬間に、キスを落した。
それは優しくて甘いキスだった。
私は炭治郎の優しすぎる所も、少し頑固な所も。全部全部大好きだ。
お館様に言われてから真剣に考えた結果、自分の気持ちに素直になれた。
自分の気持ちに正直になれた。
指名手配犯だった私だけど、彼と出会えるきっかけになったのだからそれもそれで良い機会だったのかも知れない。
「炭治郎、幸せだよ私。」
すごく嬉しそうに笑う彼女は間違いなく
炭治郎はふわりと笑い、また彼女を抱きしめた。
・
___その頃、本部にて。
「Aは、炭治郎を選んだんだね。みんな、お疲れ様。よくがんばったね。」
「A炭治郎すきだったのかよぉぉお!!!」
「炭治郎か…めでたいな。」
「チッ。よりによってあいつかよ。」
各々思うことはあれど、清々しい気持ちになっていた。
「精々派手に幸せになりやがれ。」
彼女を追いかけていた熱が、鬼を殺す熱へと変わったのであった。
-完-
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Nami☆ - 面白かったです!冨岡さん推しなので、冨岡さんルートあって良かった!😄 (3月18日 9時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - トモさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとかいてよかったなって心から思えます、ありがとうございます!!義勇さんに!嬉しいです!善逸のまで読んでくださるんですね汗本当に感謝でいっぱいです。これからもよろしくお願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 他のルートも、ぜひお願いします! (2020年4月8日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月23日 14時