任務後の蝶屋敷 ページ15
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___それから数日。
私達は任務に向かっていた。
数十名の隊士がどうやらそこで亡くなったらしい。相当強い鬼がいるだろうし、手に汗握る。
善逸は「ねぇえ!!?絶対行かない方が良いってぇ!待ってよぉ!」なんて言っていたが、きっと大丈夫。善逸は強いしカッコ良いから。
「にしても異様な空気だな…。」
この村は絶対人が住んでいたはずなのに、人なんて1人もいやしない。それどころか傷つけられた血痕すら残っていないのだ。
血痕が残っていないことは良いことだが、ここに鬼がいるのなら…変だ。
「鬼はこっちだ!」
炭治郎の嗅覚を頼り、鬼のいる方向に向かう。すると相手の血鬼術かわからないが、先ほど見ていた空気とは一転、最悪な光景になったのだ。
人が、所々で倒れている。
人の叫び声が聞こえる。
許せない。残酷すぎる。
私は手を合わせたのちに、その鬼の方向へ向かった。
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その鬼は、とても強かった。
情けないけど、あの時風柱様がきていなかったら私は死んでいたと思う。
炭治郎や伊之助、善逸とは途中ではぐれてしまったんだけど、どうか無事であってくれ…と祈ることしかできない。
「オイ、大丈夫かァコラ。」
「すみません…」
「良いんだよ、オメェはよく耐えた。ほら乗ってけェ。」
風柱様がかがんでくれて、私はその背中に乗らせてもらう。風柱様は無傷だった。来た途端に首切っちゃうんだもん。本当にすごいや。
「到着が遅れて悪かったなァ、テメェが傷付く前に行けたら良かったんだがな」
「そんなことないです、本当に。来てくださったこと、感謝しております。」
「…喋んな、傷が開くぞ。」
風柱様は物凄く優しい人だ。それから気を使って喋ることもなくなった。
なんだか心地よい風が吹いて、私は風柱様の背中にいるのにもかかわらず、寝てしまった。
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「A…起きて!A!!!」
「うわぁあ!!!!」
何か大きな声が聞こえて勢いよく起きると突然来る痛み。うっとなるが、目の前の光景に落ち着く。
「炭治郎も善逸も伊之助も!無事だったんだ…!」
安心して泣いてしまった。よかった、本当によかった。
「…にしてもここは?」
「蝶屋敷って言って、胡蝶さんの屋敷らしい。これから怪我が治るまで面倒見てくれるって!」
「えええ!ありがたい、ありがたすぎる…!」
蝶屋敷という所は初めてだが、なんだか暖かくて落ち着く所だった。
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Nami☆ - 面白かったです!冨岡さん推しなので、冨岡さんルートあって良かった!😄 (3月18日 9時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - トモさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとかいてよかったなって心から思えます、ありがとうございます!!義勇さんに!嬉しいです!善逸のまで読んでくださるんですね汗本当に感謝でいっぱいです。これからもよろしくお願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 他のルートも、ぜひお願いします! (2020年4月8日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月23日 14時