隊士達の心を奪う凶悪犯がいるらしい【鬼滅の刃】

ある意味敵な音柱 ページ13

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そして2度目の本部にAは動揺していた。
やはり、Aが到着したら柱は暴れだすからだ。しかも今回はあの岩柱様までもがそれに参加している。


霞柱様がその光景を見て私の腕を掴み他の柱にあっかんべーをして裏庭に連れて行こうとすると、他の柱の皆様はピキッと言う音を鳴らしたのちに一斉に霞柱様に飛びかかった。


柱みんな怖い。怖すぎる。


いや、でも柱の皆様は私がかけた病によってこうなっているんだろう。全部私のせいだ。


「どうやったら、病って治るんでしょうか…？」


唯一争いに参加していない音柱様に聞いてみる。そしたら音柱様はしばらく考えたのちにこう言った。



「不治の病だなこりゃあ。でもこの状況をよくする方法が一つあるぜ！」


それはと言うと…なんて言って私の耳元でコソッと喋る。それを聞いて私は顔が熱くなる。



「おいお前らコイツが物申したいらしいぜ！」



ニヤニヤしながらそう声を上げた音柱様に少し怒りを覚える。でも、もしこれで本当に状況が良くなるなら…



「わ、私！み、皆様が！その…大好きなので、私のために争わないでください！」



言った瞬間一気に硬直する柱の皆様方。



「って！冗談です！は、はは…ははは…。」



すごい気まずい空気になった。ただずっと腹抱えて笑ってる音柱様を殴りたい気持ちでいっぱいである。


しかしその数秒後、グハッという音が聞こえ、なんかみんなブツブツ言いながら木に頭ぶつけたり、庭の石拳で叩いたりし始めた柱の皆様。



「えっ…！？」


私は本当に恐ろしいことをしてしまったのだと反省する。何かの呪文とかだったのかな？私血鬼術でも使えるの？


混乱しすぎてもう何も考えたくなくなった。




「俺はお前の病にかからないらしい！なんてったって嫁が3人いるからな！そしてコイツらが静かなうちにとっとと帰りやがれ！」



音柱様はそう言ってニカッと笑った。優しいのか優しくないのか全くわからないけど、私は音柱様の言うとおりに本部を出た。




「私何のために本部連れて行かれているんだ…？」



ますます謎は深まるばかりだし、病とやらの病原体な私が発した言葉によって柱の皆様があんな風になってしまう事実が怖すぎたAだった。



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「あんなに可愛いこと言わせるだなんて私たちを殺す気ですか？ナイスすぎます。」


みんな赤面して倒れている実に滑稽な光景に音柱は口角を上げる。

これは面白い遊びを見つけたものだ、と。




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