隊士達の心を奪う凶悪犯がいるらしい【鬼滅の刃】

炎柱の心が奪われた ページ1

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___柱合会議にて




「杏寿郎、前の任務であったことを報告してもらえるかな？」


「御意」




____あの日は月が綺麗な夜だった。



鬼が出ると言う噂がある小さな村の奥の山に入った時、強力な気配がしたのだ。


そして振り返れば鬼…じゃなくて、鬼殺隊の隊士がいた。大層綺麗な人だった。白をベースとし、青色のヒヤシンスが描かれた羽織を身に纏っていた。



「君からは強力な何かを感じるぞ！名前はなんて言うんだ？」
「(人1)です！(人1)Aと申します！階級は庚です！えっとあなたは、炎柱様ですよね。」
「そうだ！この山で隊士が40名ほど殺されていると聞き柱である俺がきた！」
「そうなんですね、心強いです！」



ふわっと笑う彼女の周りに花が咲いたように見えた。血鬼術でもないのに、まるで幻覚を見ているような気分だった。



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それから無事鬼を狩り、彼女と共に下山をしていた。



「柱の方と共同任務は初めてでとても緊張していたのですが、優しく勇敢な煉獄様と共同任務ができて良かったと思っています。」



彼女が突然ニコニコしながらそう言い出したのだ。やはり彼女には人を惹かせる力があるらしい。

俺の心の奥にある炎が燃え盛っていくのを感じた。


そして、心臓が掴まれるような感覚になり、足を止めた。




「…煉獄様？」
「……すまない！今動機が激しくて思わず立ち止まってしまった！」
「ど、動機が！？大丈夫でしょうか？！肩を貸しましょうか？！」


彼女が俺の手を握る。俺は思わず「うっ」と言う声を出してしまった。それに心配した彼女は眉を下げた顔で俺の顔を覗く。まるで効果は抜群だった。



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__「杏寿郎、話してくれてありがとう。最近、Aと共同任務をする他の隊士も同じ病にかかっていてね。そろそろ対応しないとまずいと思っていだところだったんだよ。」



「煉獄までやられるなんてどんな野郎だ、柱が対処しないといけないな！」
「じゃあ、そいつを見つけ次第本部に連れてくることにするかｧ。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜
指名手配 (人1)A
罪状 窃盗罪
盗んだもの 隊士達のハート
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「え！？な、なんで私指名手配されてんの！？」
「わからない…が！とにかく逃げよう！なんだか嫌な予感がする！」
「俺らからAちゃんを連れ去るなんてさせるかｧｧ！！」
「子分は俺の後ろについてきてたらいいぜ！守ってやる！！」


(人1)A、かまぼこ隊と逃走中。



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