第9話「過保護な救世主」 ページ10
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「Aお願い!今日だけで良いから!」
「…わかった、8時までには帰るからね!」
「ありがとぉぉぉ!!」
第9話「過保護な救世主」
大学の頃の友人に頼まれて断ることができずに知らない人との飲み会に参加したが、
「Aちゃん本当に可愛い。」
「ありがとうございます。」
これ、世に言う合コンという類に入るやつだ。絶対そう。だってなんか両隣男の人だし、前も男の人だし。
なんかずっと腰に手回されてるし。やめていただきたい。
「ここで王様ゲーム始めたいと思いま〜っす!」
笑顔が素敵な人がそう言って割り箸を鞄から取り出した。おお、準備万端だなぁ〜とか呑気に思ってたけど
…あれ、王様ゲームって何だ?
なんだか私以外の人たちは盛り上がっていて、ルール説明がなくゲームがスタートする。この空気の中で「すみませんルール説明を」なんて言えない。
…周りの真似をしてゲームに乗っかるしかない。
割り箸を引いたら割り箸の先に2と書いてあった。
「「「王様だ〜れだ?」」」
「はい!私〜!じゃあ2番と3番抜けて2人で話して来て!そのまま帰っちゃっても良いよん!」
「俺3番〜、2番は?」
「あ、あ、2番!私かな?私です、」
「Aちゃん!?ラッキ〜!行こう!」
「えっ、ちょ…!」
ちょっとよくわからないのだけど、隣に座ってた人に手を引かれて店の外へ出た。
…なんだこれ。
私が戸惑っているのに対し3番の人はニコッと笑って私の手をはなした。
「にしてもAちゃんみたいな綺麗な子がこんな会に参加する必要ないんじゃないの?彼氏候補なんて山ほどいるでしょ。」
「いやいや、私綺麗じゃないですよ…彼氏なんてできたことないし…」
「え!?できたことないの?!」
「できたことないですよ。告白すらないですしね!」
「そうなんだ…」
3番の人はそう言うと、手を伸ばし私の頬に触れる。
「そんな話聞いたらAちゃんの初めて欲しくなっちゃった。」
「…ッ⁉」
この人…怖い。
3番の人は私を壁に追い詰めて手で私の逃げ場を封じた。そして3番の人が顔を近づけて来て
「はい、ストップストップ。A帰るよ、門限だ。」
__急に3番の人の手が離れたと思ったら、そこには見慣れた顔があった。
「誰だよ!!邪魔すんな!」
「A行くよ。」
「おい!無視すんな!」
「…うるせぇな。テメェが誰だ。A怖がってんの。無理矢理何しようとしてんだよ。」
善逸はそう言い残し私の手を引いた。
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セシルン(プロフ) - この作品も好きなんですが極悪犯の方も好きでまた読みたくて気づいたらパスワード掛かっていたのでパスワード教えてほしいです!お願いします! (2021年7月22日 1時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 豆大福さん» 皆様のおかげで無事完結することができました!ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!そしてこちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ふぇりさん» ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - なはやんさん» ありがとうございます!!無事完結できましたのも皆様の応援のおかげでございます!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福 - 完結おめでとうございます!見ていてほのぼのしていました!これからも応援してます! (2020年3月21日 8時) (レス) id: eb8684d377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月13日 0時