幼馴染が過保護すぎる【鬼滅の刃】

第13話「ずっとそばにいる」 ページ15

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「ゴホゴホ」

竃門炭治郎(23)
現在39.4度の高熱




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第13話「ずっとそばにいる」


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善逸は仕事でいない。今の炭治郎を救ってあげられるのは私しかいない！と張り切ったはいいものの…


「絶対に入っちゃダメだ！ここにはウイルスがうじゃうじゃいるしAに移してしまったら不甲斐なさすぎる！」


と炭治郎からの忠告されて不貞腐れている最中である。

でも熱の時1人なのは絶対に辛い。だって私なんて2人中1人がいないだけでもあんなに寂しかったもん。


「だから、炭治郎今回は炭治郎の言う事無視するね！」
「〜ッ！ダメだダメだ！ゴホッゴホッ」
「わー、喋んないで諦めて！私今回は絶対炭治郎のそばにいるから。」


だってさ、炭治郎もいつも私のそばにいてくれるじゃん。そしてずっと手握ってずっと「頑張れ」って応援してくれる。

私が見捨てるなんて、できるわけないよ。


確かに料理も出来ないし病院に連れてってあげることもできない。だけどそばにいる事はできる。


いつか炭治郎と約束したことがあった。炭治郎は覚えてないかもしれないけど、「Aを一生守るからずっとそばにいてほしい」って。



「大丈夫だよ、ちゃんとマスクもしてるしこの部屋に加湿器おいたし！心配しないでぐっすり寝て！」



炭治郎は辛そうに咳をしながら「…Aは、全く」と言いつつ少し嬉しそうな表情をした。


炭治郎は長男だからって言っていつも我慢するし、いつも周りを優先させる。いつも私や善逸のことを最優先に考えてくれるでしょ、ほんとに馬鹿。



「ねえ炭治郎、もう少しわがままでもいいんだよ。」



寝息を立て始めた彼に言っても伝わってないんだけどさ。


いつものあの気持ち悪さがないとこっちが気持ち悪い。


って、思ったけど炭治郎が地味に恋人つなぎにしてきたから私は普通のつなぎ方に戻した。あ、風邪引いてても気持ち悪さは消えないんだ。いっそウイルスと共にその気持ち悪さも消えたらいいのに。


「へ、へへ、寝たふり作戦失敗。」
「早く寝てください。」


なんならいつもより増してる、やっぱり早くよくなって！


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「ただいま、炭治郎大丈夫…
「しー！」

ベッドに座っていてAの頭を撫でている炭治郎とその手を握りながら爆睡しているA。
善逸はそんな姿を見てホッとしたのであった。



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