幼馴染が過保護すぎる【鬼滅の刃】

第10話「チョコより思い」 ページ12

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「ただいま！」

「おかえ…⁉今年は去年よりもさらに多ッ…⁉
…炭治郎お前ムカつくわ！」
「チヤホヤされてやがんな！こやつめ〜〜！！善逸なんて義理チョコ一個で喜んでたよ？可哀想！」
「ちょっとAさん黙ってもらえる⁉」


第10話「チョコより思い」



今日は2月14日、バレンタインデーだ。


炭治郎はこの日いつも沢山の紙袋を抱えて帰ってくる。まあ分かるよ、優しいし顔整ってるし天然たらしだし。


「もう炭治郎なんか嫌いだよ。」
「ハハッ、どんまい。」
「Aからチョコもらえないと立ち直れない…。」
「用意してるわけないでしょ？」
「ぁぁぁああああああもう俺は自害する！」

善逸は机に顔を置いて「ぽえ〜」とボォーッとしていた。その様子を見て炭治郎は気使ったつもりなのか、「チョコならたくさんある、一緒に食べよう！善逸！」とか言ってたけどそれ逆効果。


「なぁ炭治郎はAからチョコほしくねえのかよ」
「欲しいか欲しくないかで言ったら欲しいけど…Aが俺と一緒にいてくれるだけでそれ以上ない贈り物だと思ってるから無理は言わないぞ。」
「俺と全然違うこと言う〜だから炭治郎はモテるのか、俺もそう言お…そうしよ…。」


「…チョコ買ってくる。」
「「ん！？？！どうした！？」」


だってだって炭治郎にそんなこと言われたら私だってそうだ、2人には感謝している。
チョコを贈って喜んでくれるならそれで良いじゃないか、何を変なプライドを持っていたんだ、反省をする。

急ごうと思って財布を持ってコートを着て玄関に向かうと後ろから


「A待って！冷えるからマフラー忘れちゃダメだよ。」


と善逸がふわっと笑って私にマフラーをかけてくれた。


「善逸、私善逸がチョコもらえない理由がわかんない。」
「…エッ？」
「行ってくる！いってきます！」


なんか恥ずかしいことを言っちゃったから扉を開けてすぐ閉めた。


「今のはやばいって！いつからそんな口説くの上手になったの！？もう俺死ぬ！？死ぬのかな？！これ、命日でも悔いないよ！」


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「はい！2人ともいつもありがとう！」
「うぅ〜ありがたいのは俺の方だよ〜もう愛してる通り越してるよA〜！！」
「ありがとうな、A！本当に嬉しいよ！」

チョコあげてこんなに喜んでもらえるって、私どんだけ幸せな環境にいるんだろう。

いつかしのぶさんに相談したことあったけど、気付いていなかっだけだった。
明日しのぶさんに改めてお礼言おう。


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