5歩 ページ47
jn「恋人だったらテレビ電話にすべきなんですかね…？それが普通？」
『うーん、別にいいんじゃないですか？私も今部屋散らかってるのであんまりカメラ繋げたくないかなあ…』
ドライアーを終え部屋に戻ってきての開口一番はこれだった。
ジョンハンに言われた事を気にしているのだろうか。
私はまだジョンハンどころかジュンさんにメイクオフを見られたくないのも本心だった。
『恋人だから毎回ビデオ通話なんて決まりないですよ。
まだいいんじゃないですかね？
家での姿も見てみたいなあとか、それこそ遠くで仕事してて顔が見たくなったとか、そう思った時に繋げればいいんじゃないですかね？私は今のままで十分楽しいですし』
jn「み、見たいとは思うんですけど…勇気がなくてっ」
『じゃあその勇気が出たときで』
ジュンさんだって私の顔を見ていない状態だからこんなにも饒舌なんだろうし。
家はリラックスする場所だ、寝る前にわざわざ緊張する必要はない。
それに彼氏とはいえ限りなく情報のないアイドルの部屋を見る勇気はまだ私にはない。
各方面から刺されそう。
『メンバーの人達とはカメラ繋げたりします？』
jn「時々。前に中国でお仕事の時は夜に電話する時は繋げたりしてましたね。故郷に帰ってるはずなんですけど、皆が居ない方が不思議で顔みたら安心しちゃいました」
『そうなんですね。ずっと何年も一緒なんですもん、毎日見てた顔が見えないとなんか調子狂っちゃいそう』
jn「そう、そうだったんですよ」
それだけのものを、掛けがけのない人達との時間をこの数年間彼に与えているんだと思うとスタッフとしては胸に来るものがある。
良いグループになってくれた。
私は事務仕事で彼ら自身に会う事はないし書類越しにしか彼らの努力を見ることは出来ないけれど。
それだけで私がこの仕事を続けているには十分な動力を貰っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 862人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シオン(プロフ) - 久しぶりに好みのお話に出会いました！！続き楽しみにしてます！ (2022年5月23日 20時) (
レス) id: 4696da32c1 (このIDを非表示/違反報告)
テイ(プロフ) - かわ、かわいい……と胸を躍らせながら読んでいるのと同時に少し救われるような気持ちでいます、わたしも勝手ながら恋愛が苦手で。続きを楽しみにしています！ (2022年5月23日 2時) (レス) @page23 id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
booklove25(プロフ) - めっちゃ好きです…なんか…すごくキュンキュンします！！ (2022年5月18日 14時) (レス) id: ace652cb2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菫 | 作成日時：2022年5月18日 1時
