魔法少女に憑依してしまった【名探偵コナン】

8話・葉っぱを乗せた美少女 ページ9

「ふぁぁ……食べた食べた。」

ごちそうさまでした、と手を合わせて呟く。こういう事は誰も見てなくてもしっかりしないとね。

「お粗末様でした」

「ｰｰﾆｬｯ!?……い、居たんですか？え、あ……すみません。気づかなくて///」

急に背後から顔を覗き込むのは止めて欲しい。心臓に悪い。ホラー映画とか苦手なのに……もお！

「って、顔近づかせすぎです。」

私は、彼の顔を両手で挟んで、だめでしょ?とふくれっ面で対応を……てかもち肌だなオイ。

いや紅子様も負けぬ美肌の持ち主ではあるけども。

ぷにっ

みょーん

もっちもっち

ぷにっ、みょーん、もっちもっち
ぷにっ、みょーん、もっちも

「あの……ぼくの顔がそんなに気になります？」

「ええ。このもち肌の最大伸縮はどこまでなのか？このもち肌の秘密は!?とても気になります！ｰｰって、あ(恥)」

安室さん苦笑いじゃないか！

夢中になって私は何をしていたんだ！変態か？変態なのか！アホなのか？アホの子!?ううんアホでも

「……ごめんなさい。」

きちんと謝る！これは鉄則。

手を離した先は、赤くなった彼の頬。

「ぼくも何故かあなたの顔が気になって、つい凝視してしまいましたし……お互いさまですよ。」

そんな！ただの覗き込みと頬をもてあそんだ罪が同等だなんて。
何だかすごく申し訳なくなってきたよ……。

あ、そうだ！

「安室さん……わたしの頬も是非！もてあそんで下さい！！」

「は？」

「ほら！」

私は彼の手を取り、両頬に当てる。
さぁ来たれ興味の渦。その渦中に溺れると知りながら挑むか、それとも踏みとどまるかは……あなた次第です★

「もちもちじゃないけど、つるすべなのは自負していますよ。ね？」

そうでしょ？って彼に問う。

その顔は苦笑いから笑顔にかわっていた。
え！紅子の美肌効果？すごくない？？
やだｰｰ★きちんと御手入れ続けてて良かった。


「あなたは、なんだか目が離せない。
どうしてなんでしょうね。」


どうして……そりゃあ、
紅子様の美貌だろうよ？コナンの世界で思い出したけど、まじっく快斗に出てきたこの体の人、小泉紅子は確か……世の男性を虜にするって設定だった気がする。そして世界で唯一怪盗キッドだけが虜にできないってことで彼をターゲットにしていたし。



だから私は笑ってこう答えた。



「恐らく、この顔が好みなんでしょう。」って。


＿＿

お待たせしてすみません。
本日最後の更新です。

9話・Side安室透→←7話・腹を満たせば

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